今村磨人容疑者38歳に「あどけなさが残る」、宮根誠司の発言が波紋

 特殊詐欺事件に関与したとして、フィリピンから日本へ移送中に窃盗容疑で逮捕された今村磨人(38)と藤田聖也(38)の両容疑者。2人を乗せた飛行機は2月7日の午後に成田空港に到着。現場には多くの報道陣が詰めかけ、2月7日放送の「ミヤネ屋」(読売テレビ)では2人が移送される様子をほぼリアルタイムで伝えた。
 
 多くの警察関係者に囲まれて、空港内を歩く藤田容疑者と今村容疑者。2人は対照的な様子を見せ、司会の宮根誠司は「藤田容疑者は目線を落としがち、それから後ろの今村容疑者はですね、キョロキョロしてます」とリポート。さらに宮根はここ数日間の強制送還までの流れを踏まえて、「こんなに突然、日本に強制送還されるっていうのはひょっとしたら頭の中になかったかもしれないですね」と述べ、元「日刊まにら新聞」の記者でノンフィクションライターの水谷竹秀氏は「周りがここまで騒いでるんだって、そこまで理解してなかった可能性があります」と、両容疑者にとっても想定外の出来事と推察していた。

 その後、フィリピンが犯罪の拠点になった点について、水谷氏はこう述べた。

「特殊詐欺の犯人を見ていると若い人たちが含まれているのが特徴的だなと思いまして、フィリピンってもともと若い人の、あんまりイメージが…、治安とか含めて良くなかったので、そういう若い人たちがフィリピンに出入りすることができるようになったがゆえに、こうした特殊詐欺っていうのがフィリピンを拠点にして行われたのかなって感じますね」

 これに宮根は「我々からしても特にね、この…今村容疑者、38歳ですけど、まだちょっとあどけなさが残ってて、事の重大性わかってんのかなって気がしますよね」と、今村容疑者の幼児性を「あどけない」という言葉で表現したのだが…。

「多くの視聴者が“あどけなさ”という言葉に反応し、《あどけなさはないだろ》《悪人にあどけなさ?何言ってんの》といった疑問の声が殺到。確かに『あどけない』という言葉には、『無邪気』『愛らしい』『悪気がない』といった意味合いが含まれているので、凶悪な強盗殺人事件への関与が疑われている人物に対して、“あどけなさ”というワードは不適切だったかもしれません」

 一連の広域強盗事件については「ルフィ」と呼ばれる指示役がいたとされる。たとえ今村容疑者が人気漫画のキャラクターを名乗っていたとしても、あどけないという表現には多くの視聴者が違和感を抱いたようだ。

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