朝の情報番組「羽鳥慎一 モーニングショー」(テレビ朝日系)のお天気コーナーでおなじみのイラスト解説。毎日、司会の羽鳥慎一アナウンサーや森山みなみアナウンサーといった出演者をイラストのキャラクターにして、その日の天候に合わせた服装などをわかりやすく説明する。ほのぼのとしたイラストのタッチもあって、和やかなやり取りが行われるが、この日ばかりは羽鳥アナも真顔で「笑えない」と注意を促した。
12月7日放送回では、いつものように俳優で気象予報士の片岡信和が、全国の天気を紹介。「北日本・北陸で雪、強風にも注意」とのテロップのもと、片岡は雨雲の動きを指しながら、「明日の朝にかけて北海道は30センチの予想降雪量となっており、東北地方、風が強いです。吹雪となる可能性もありますので、夜間の外出は特に警戒が必要」と解説。続けて、「市街地でも雪が積もっているということで、すべりやすくなっています。すべりやすいところをまとめてみました」と紹介したのがいつものタッチで描かれた“お天気イラスト”だったのだが…。
テレビ誌ライターが振り返る。
「表示されたイラストは全部で4枚。橋の上、建物の出入り口、横断歩道、歩道橋の階段というシチュエーションで、いずれも足をすべらせて、焦りの表情を浮かべる羽鳥アナの姿が描かれていました。これに、あるコメンテーターは『だいぶスベってますね〜』と感想を漏らし、片岡さんは凍結しやすいポイントとして紹介し、イラストを見て、『羽鳥さんの表情も心配なんですけれども』とツッコミを入れていました」
羽鳥アナも自身をネタにしたイラストをイジるかと思いきや、「これはね、これは笑えないです。このイラストは」と反応。片岡も「そうなんです」と述べて、人が行き交う場所は雪が踏み固められるため、注意が必要と説明した。
「羽鳥アナが真顔で『笑えないです』と言ったのは、視聴者が冗談として受け止めないようにするための配慮でしょう。けっしてスベるキャラクターにされたことへの憤りではありません。実際、今年1月に東京で大雪が降った際は、転倒によって300人以上が救急搬送され、中には重症を負った高齢者の方もいました。番組では羽鳥アナのリアクションで一瞬、緊迫が走りましたが、雪道の危険性を広報するうえで重要なリアクションでしたね」(テレビ誌ライター)
番組ではこれからも生活に役立つ情報を提供してほしい。