ロバート馬場はプロはだし!「キングオブコント」に料理自慢が集まる怪現象

 真のコント日本一を決める「キングオブコント2019」(KOC)がこの秋にも開催される。昨年大会は、トリオ芸人・ハナコが第11代王者に輝き、優勝賞金1000万円を手にした。これまでに11組の芸人がこの熾烈な争いを制して、その後のタレント人生をガラリと変えたが、時にはお笑い以外で頭角を現す者もいる。

「ロバートの馬場裕之が、その1人です。秋山竜次はなりきりものまね、山本博はプロボクシングのライセンス所持と、それぞれに得意分野があるロバートは、『キングオブコント2011』の覇者。翌12年、およそ11年続いた『はねるのトびら』(フジテレビ系)が終了する憂き目に遭いましたが、馬場はその後、料理人として開花しました。趣味の料理がテレビ番組で紹介されると、その腕前が注目され、レシピ本出版、連載開始、CM出演、食イベントの出席ほか、舞い込む仕事の9割が料理関連になったそうです」(芸能関係者)

 調味料などをすべて手作り。知人のほとんどが、芸人ではなく料理研究家や食の関連ばかり。お笑いとのつながりは年々希薄になり、芸に割く時間もないという。

 そして、なぜかKOCには料理自慢が集うと言われている。

「12年、13年、15年と3度も決勝舞台に立っている『うしろシティ』の阿諏訪泰義は大の料理好きで、かつて『あのニュースで得する人損する人』(日本テレビ系)で、有名チェーン店や老舗店の人気メニューを再現できる神の舌を持つ男“サイゲン大介”としてプチブレイクしました。高級老舗店・なだ万の元店長がのれん分けした店で、およそ6年働いていた実績があるため、その腕前は本物。ワンルームの部屋の4分の1をキッチンスペースに改造するほど本気です。調味料は常時100種類そろっているといいます」(エンタメ誌ライター)

 すでに終了した「得する人損する人」に、短時間で多種類のレシピを完成させる“ウル得マン”としてセミレギュラー出演していたのは、「犬の心」のいけや賢二。KOCでは14年のファイナリストで、芸人を始めた98年ごろから居酒屋で板前のアルバイトをはじめ、以降は芸人と料理人の2足のワラジをはき続けた。先輩の千原兄弟・千原せいじのプロデュース居酒屋「せじけん」(すでに閉店)では、レシピの開発・料理のプロデュースを担っていた。およそ2年前には、岐阜県関市から「刃物大使」に任命されている。

 芸は身を助くとは言うが、芸人である彼らの料理人としての技が身を助けたのかどうかは微妙なところだ。

(北村ともこ)

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