意外と知らない?「長距離フェリー」が全国旅行支援の宿泊施設扱いで激安運賃に!

 現在、実施中の全国旅行支援は公共交通機関単体での利用に割引はなく、対象となるのは宿泊施設とのセットプランかツアーでの申し込み。しかし、フェリー会社の中には船中泊のある一部長距離航路に限定し、全国旅行支援が適用される。世間ではあまり知られていないが、旅行マニアの間では“かなりお得な情報”として注目されている。

 11月1日現在、日本長距離フェリー協会に加盟するフェリー会社のうち、全国旅行支援に対応しているのは、「フェリーさんふらわあ」「新日本海フェリー」「太平洋フェリー」「名門大洋フェリー」「阪九フェリー」「宮崎カーフェリー」の6社。同じフェリー会社でも航路によっては適用外になっているケースがあるため、注意が必要だ。

「国の管轄だったGo Toトラベルとは違って全国旅行支援を管轄するのは各都道府県。長距離フェリーの場合、発着港の自治体によって事業社側の条件が異なり、一律に適用させるのが難しいんです」(旅行誌編集者)

 こうした事情から旅行サイトや旅行会社のように10月11日から運用できず、支援割の対応を始めたフェリー会社の多くは10月下旬以降からの導入となっている。

「支援割適用運賃で申し込む方法も各社で異なり、通常のネット予約を行った後に電話で支援割の利用を申告する必要があるフェリー会社もあります。また、乗船日には窓口で3回以上のワクチン接種証明書、または陰性証明書の提示が必要です」(同)

 ちなみにもっとも恩恵を受けられる航路は、太平洋フェリーの苫小牧→名古屋。船中泊が2泊となり、支援割で乗船料金が最大1万円引きに加え、到着する名古屋港のある愛知県の地域クーポンが6000円分(※到着が休日の場合は2000円)と1万6000円もお得。

 旅行サイト同様、早い者勝ちだがこの機会に安くお得な船旅を楽しみたい人にはオススメだ。

(高島昌俊)

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