ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」が、10月よりジェンダーレスをテーマとした制服にリニューアルした。同レストラン以外にも制服に男女差がないジェンダーレス化したものを採用する外食チェーンが増えているが、その一方で《かわいい制服がなくなるのは寂しい》といった声もあがっている。
「びっくりドンキーは直営店130店の社員制服をリニューアルし、運営会社のアレフによると、SDGsの取り組みの一つとした『シンプルな構成で清潔感を感じられることを前提としつつ、各自の個性や働きやすさを考慮した、男女兼用アイテムのジェンダーレスなデザイン』といいます。最近では従業員の多様性を尊重し、働く人が性別や年齢などを気にせず着用できる男女差のないデザインを採用するところも増えており、制服はどんどんシンプルになっていっているのです」(社会部記者)
これにネット上では、《ジェンダーレスはいいことなのかもしれないけど、最近は配慮しすぎてつまらないものが多い気がする》《ジェンダーレスって言うならズボンでもスカートでも選べるようにすればいいのに》など批判的な意見も少なくなく、《ジェンダーレス化するとどんどん制服もシンプルになる。本当にかわいい制服、憧れる制服がなくなって寂しい》といった意見も見られる。
「最近では都立高の8割が女子のスラックスを導入していると話題になりましたが、制服のジェンダーレス化は様々な分野に浸透しています。ただ、学校の場合はスラックスかスカートかを選ぶことが出来ますが、外食チェーンなどの場合は双方を採用すると経費がかかるため、ズボンスタイルオンリーのよりシンプルなデザインになりがちなのは間違いありません。今年8月に閉店した『アンナミラーズ』の制服は非常に特徴的でかわいらしく、男性からも女性からも人気がありましたが、今後はああいった制服が登場することはないのかもしれません」(フリージャーナリスト)
ジェンダーレス化にこだわるのもいいが、各店のオリジナル性が失われるのは残念だ。
(小林洋三)