「ハンバーグに牛の毛混入」3例目発覚で「びっくりドンキー」の“高満足度”に与える影響

 12月26日、ハンバーグレストランチェーン「びっくりドンキー」を運営するアレフは、宅配商品の中に牛の毛が混入していたと公式サイトで発表した。同チェーンでは今月22日にも2店舗で提供したハンバーグの中に牛の毛が混入していたことを明らかにしていたばかりで、利用者へ与える影響は小さくないかもしれない。

「同社によると、今月12日に北海道にある『びっくりドンキー南郷通店』が宅配した商品に混入物があると客側から申し出があり、DNA検査を依頼した結果、牛の毛であったことが判明したといいます。混入の原因としては、牛肉加工を委託しているオーストラリアの工場で牛肉の残毛が付着した状態で出荷され、パティの製造工場での目視確認が十分でなかったことを挙げています」(地元紙記者)

 同チェーンでは、11月26日に兵庫県にある「びっくりドンキー神戸ハーバーランド店」と、11月28日に北海道にある「びっくりドンキー芦野店」の2店舗で提供したハンバーグの中にも牛の毛が混入しており、今回で3例目となる。アレフは、委託工場に目視チェックの強化を指導、パティの製造工場でも検品要員の増員や検品設備等を増やし、再発防止に務めるとしている。

「ただし、ひと月のあいだに2度も、利用者からの申し出で異物混入が発覚しており、しかもそれが牛の毛ということで、利用客に与える心理的影響は少なくないかもしれません。混入していた牛の毛は1~2.5センチほどの長さということで、機械でも探知しづらく、目視での確認でも少ない本数の毛を発見するのは容易ではないでしょう。『びっくりドンキー』は日本生産性本部が発表する大手飲食チェーン顧客満足度調査で『サイゼリヤ』に次ぐ2位になるほどの大人気店ですから、信頼が揺らがなければいいですが」(経営コンサルタント)

 対策が奏功することを期待したい。

(小林洋三)

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