デリバリーピザチェーン大手「ドミノ・ピザ」にオーダーミスで作り直しを頼んだら、嫌がらせのように山盛りの唐辛子がトッピングされたピザが届いた――。Twitter上のそんな報告に同チェーンへの批判が殺到した。
Twitterに「ドミノピザ注文したらサイズ間違えてたから電話したら作り直しますって言われて配達されたのがこれ、嫌がらせ?」と通常の「スパイシー・デラックス」に比べ3〜4倍はあろうかというハラペーニョがトッピングされたピザの画像が投稿されたのは10月2日。投稿者は「急がないから良いですよで一時間待たされてこれ」「確実に嫌がらせですね」とドミノ・ピザを批判し、これに約19万件の「いいね」がつくなどネット上に拡散し、物議を醸した。
騒動を受けてドミノ・ピザのPR担当はメディアの取材に対応し、「この度はお客様を大変がっかりさせてしまう商品をお届けしてしまった」「トッピングの量を明らかに間違えております。ピザ作りをしたクルーのミスです」と事実を認め、「店舗の担当者がお客様をお訪ねし、お詫びし、返金させていただきました」と直接謝罪したことも明らかにした。
今回の件についてドミノ・ピザに対しては、当然ながら《食べ物を粗末にしているようにしか思えず本当に不愉快》など批判の声が出ているのだが、一方で《今どき、こんな嫌がらせしたらネットに晒されて問題になるくらい分かりそうだが…。従業員も普通の精神状態では無かったのでは?》《うちもこの前、ドミノ・ピザに注文したら間違ったメニューが届いたことがあった。ひょっとして従業員のストレスがヤバいことになっているのかも》などと、従業員の心身を心配する声が少なくない。
「実は山盛りハラペーニョの画像の投稿者と一緒にピザを注文したという友人も、Twitterで『話聞いてみたらなんかこの店舗の闇深すぎて可哀想になってきた…ドミノ本社、労働環境改善してあげて』と嫌がらせの原因には労働環境があるのではないかと指摘しています。ドミノ・ピザは今年6月に『Lサイズピザを買うとMサイズピザ2枚無料!』キャンペーンを実施したものの注文が殺到したことで受付を一時停止。翌月にはリベンジを掲げ同キャンペーンを再度実施するなど、やや強引ともいえるキャンペーン展開をしていたので、従業員の負担が心配されていましたからね」(フードジャーナリスト)
お得なキャンペーンはありがたいが、従業員へのケアも必要な状況なのかもしれない。
(小林洋三)