「子役の勝ち組」福原遥が国民的女優にノシ上がる/2022下半期「激動の芸能界」大予測

 テレビの凋落が叫ばれて久しい。それでも、ドラマやバラエティーを中心とした芸能人の活躍はやはり注目される。コロナ禍の自粛ムードも薄れつつある下半期、誰がブレイクし、どんな事件が起きるのか?

 ひと口に芸能界といっても幅広いが、その華が女性タレント・女優であることは間違いない。そんな中、最注目されているタレントがいる。NHKドラマ「正直不動産」の好演で注目され、下半期のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」のヒロインに抜擢された福原遥(23)だ。

 芸能ジャーナリストの三杉武氏は、ブレイクする可能性をこう分析する。

「彼女はかつて、NHK・Eテレの子供向け番組『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』に主演。役柄の〝まいんちゃん〟として母子世代の人気を得ました。言ってみれば子役出身です。しかし、子役はその後、相貌の変化などもあって大成しないケースが少なくない。芦田愛菜(18)という別格はいますが、福原遥も子役出身タレントとしては〝勝ち組〟と言ってもいいでしょう。多数のCMに出演し、朝ドラの主演まで射止めた。これだけでもすごいことだと思います」

 確かに子役でいえば、坂上忍(55)のように芸能界のトップにまで上り詰めた例はあるが、それでも、長期にわたる雌伏の時期があった。そう考えると福原のキャリアは、まさに順風そのもの。ばかりか、こんな強みも指摘される。

「芦田愛菜もそうですが、福原遥はノースキャンダルなんですよね。一時期、共演者との噂が立ちましたが、それも噂レベルで写真などを押さえられたわけじゃない。このご時世でノースキャンダルは高く評価されるべきで、そこらあたりもある種の透明感となっています」(前出・三杉氏)

 また、ベテランのスポーツ紙芸能記者は「10代後半になって、今の事務所(研音)に移ったのがよかった」と前置きして、

「事務所的には最近の若手では最有望株とみている。一時期、声優やアニメソングを歌わせるなど迷走のように見られる時期もあり、子役時代のファンとマニア以外には、それほど知られた存在ではなかった。ただ今回の朝ドラ抜擢は、それらのファン以外、つまり、中高年の視聴者には新鮮に映る可能性が高い。フレッシュさが前面に出れば、全国的なブレイクにつながるかもしれない」

 この中高年への浸透という点では、前出・三杉氏も太鼓判を押す。

「20年10月から『日本郵便』(ゆうパック・参田さん家シリーズ)のCMに出演していて、父親役の小澤征悦(48)と祖父役の平泉成(78)で、ほのぼのとした家庭を演じている。それと同じように朝ドラを見た年配層の男性が、こんな娘(孫)がいれば、と思うようになるかもしれません」

 もうひとり、下半期の動向に注目が集まっているのが今田美桜(25)だ。「2022上半期タレントCM起用社数ランキング」(ニホンモニター)で4位(11社)に輝くなど知名度は抜群だが、今後の動きしだいでその真価が問われるという。前出・三杉氏その微妙な立ち位置について解説する。

「4月から放映された初主演ドラマ『悪女(わる)〜働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?〜』(日本テレビ系)の評価が思ったほどではなかったことが懸念されます。彼女も頑張ってはいたのですが、残念ながら視聴率的には称賛されるべき数字とは言えなかった。一部で及第点という声もあるようですが、将来、女優として活躍していくには〝次〟が試金石になることは間違いありません」

 前出・ベテラン芸能記者も同様の見立てをする。

「今回のドラマでわかったのは、意外に無機質であるということ。若い女性から支持を受けているファッション面などでは有効かもしれないけど、女優として成功するには、よくも悪くも存在感が欲しいですね。ただ、バラエティー番組などで見せる笑顔や、目をクリクリッと見開いたリアクションは評判がいい。同じく好感度の高いタレントの滝沢カレン(30)が7月4日に結婚を発表して、その後釜としてはピッタリ。今後はバラエティー番組での活躍が期待できそうです」

 華々しい活躍を見せるばかりではなく、一方で、6月29日に法律違反の薬物所持で現行犯逮捕された元「KAT-TUN」の田中聖容疑者(36)のように、ダークな部分もあるのが芸能界である。

「コロナ禍で動けなかった捜査サイドが、年末にかけて積極的に力を入れているという話を耳にしています。コロナ禍でコンサートやイベントが中止になるなど、芸能人にとってはストレスのたまる時期が続きました。それだけに、つい薬物にハマって‥‥というケースも少なくない。噂の段階にすぎませんが、とある人気音楽グループのメンバーが、すでに摘発の視野に入っているという話も聞こえてきます」(前出・三杉氏)

 不透明な下半期。願わくば、芸能界くらいは明るいエンタメ・サプライズを期待したい。

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