ラファエルも参入! 高級食パンの次はカレーパンブーム

 気がつけば全国的な出店ラッシュから一転。今や専門店の閉店・撤退が後を絶たず、かつての勢いを完全に失った高級食パン。そんな中、これに代わる存在としてパン業界で注目を集めているのがカレーパンだ。

 以前からカレーパン好きを公言している、白い仮面姿でおなじみの人気YouTuber・ラファエルも7月中旬〜8月頭をメドに東京・麻布十番にカレーパン専門店をオープンさせることを2日公開の動画で報告。スタッフの募集も同時に発表している。

「実は、コロナ禍に関係なくカレーパン需要は増加傾向にあり、各地で専門店が次々とオープンしています。ブーム自体はこれまで何度かありましたが、それと区別するためにNEOカレーパンブームとも呼ばれています」(飲食業界誌編集者)

 ちなみに00年代以降、地元食材を使ったご当地カレーパンが道の駅や高速道路のサービスエリアなどに登場。13年には日本カレーパン協会が発足し、16年からは全国の人気店のパンを集めた「カレーパングランプリ」も毎年開催されている。

 カレーパンの場合、高級食パン専門店はもちろん、ラーメン店や居酒屋など他の飲食ビジネスと比べても出店にかかるコストはかなり抑えられる。ダメなら撤退も容易だ。

「最近は焼きカレーパンなどもありますが基本的には揚げパンなので一般的なパン製造に必要な設備がなくても調理できます。からあげ専門店のようにフライヤーなどがあれば済みますし、注文状況に応じて揚げればいいので省スペースでの営業が可能。しかも、調理にあたっても長年の経験を必要とするわけでもないため、新規参入がしやすいんです」(同)

 なお、ラファエルは今回の動画内で「美味しいカレーパンを作って、みなさまに幸せをおすそ分けできればと強い気持ちで思っております」とコメント。

 客入りこそ上々ながら宮迫博之の高級焼き肉店は、仕入れコストの高騰で苦戦が伝えられている。それに比べたらカレーパン専門店のほうがリスクはよっぽど少ないのかもしれない。

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