「あなたの番です」、木村多江の息子閉じ込めがあり得ないと視聴者興ざめ!

 隠し部屋にいたのはやはり、警察官夫婦の息子だった! 

 6月16日に放送されたドラマ「あなたの番です」(日本テレビ系)の第10話にて、木村多江が息子を溺愛するあまりに、隠し部屋に閉じ込めるという異常愛が明かされた。
 
 警視庁すみだ署に勤める警察官の妻である木村は、息子が酷いイジメに遭っていたことから「常に目の届くところに置いておきたい」との思いで引っ越しを決意。新居には窓を鉄格子でふさがれた秘密部屋を設け、そこに息子を押し込めていたことが明かされた。その部屋に、同じマンションに住む女子大生(西野七瀬)や、原田知世の夫である田中圭らを拉致し、夫を探す原田を欺いていたのである。

 だが、この設定が現実には有り得ないとして、一部の視聴者がすっかり興ざめしているというのだ。週刊誌記者が指摘する。
 
「息子がイジメに遭っていたのは、回想シーンでランドセルを背負っていることから小学生の時。そこで引っ越しを決意する場面に“3年前”とのテロップが出るので、現在は中学生ということになります。つまりこの夫婦は、小中学生の息子を学校に通わせていないわけです。この場合、文部科学省が毎年実施する学校基本調査により“居所不明児童”とみなされ、自治体と教育委員会、児童相談所が連携して児童の居場所を探します。このようなケースでなにより恐れるべきは児童虐待ですから、児相等による自宅訪問も行われ、小中学生の息子を外界から隔絶した状態に置き続けることは不可能。この時点でストーリーはすでに破綻しているわけです」

 また、別の観点からも同様に、息子の閉じ込めは有り得ないという。週刊誌記者が続ける。

「警察官というのは転居すら勝手にできない仕事。マンションを購入する際には上司にお伺いを立てて、許可を取る必要があります。さらに新居での居住状態を確認するため、抜き打ちで家庭訪問も行われるのです。このように警察では組織の健全性を維持するため、常に相互監視しているようなものであり、間違っても息子の閉じ込めという犯罪行為同様の状態を続けることなどできません。警察関係者がこのドラマを観たら『あり得ない!』と笑っていることでしょう」

 ドラマが必ずしも現実をトレースする必要はないとはいえ、この「あなたの番です」は真に迫る設定が妙のはず。制作陣はそんな綻びに、気が付いていなかったのだろうか?

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