ロシアの暴走はアメリカの責任? 杉村太蔵の薄口コメントを専門家が叱責

 元国会議員でタレントの杉村太蔵がテレビで引っ張りだこだ。

 5月8日には「サンデー・ジャポン」(TBS系)に“薄口評論家”として、学校の部活問題や「生理の貧困」について持論を語り、「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)ではロシアのウクライナ侵攻と日本の国防に関して、「ウクライナへの人道支援はね、日本はとことんやるべきだと思いますけれども、私はちょっと今の岸田政権は外交官を追放したりですね、その〜、完全に敵対視している」と、日本とロシアの関係性の危うさを指摘。続けて、ウクライナへの人道支援は続けるべきと訴えたうえで、「わざわざね、ロシアに敵対する必要が本当に日本の安全保障上どうなんだって、前のめりになりすぎていないかっていうのがボクの思いなんですけどね」と、岸田政権のロシア外交に疑問を呈した。

 これにはSNS上で《日本は軍事支援しているわけじゃないし、そこまで神経質にならなくても》《西側諸国が足並みそろえなくてどうすんの?》といった批判の声が噴出していた。

 5月4日放送の「大下容子 ワイド!スクランブル」では、長期化するウクライナ侵攻によって多くの民間人が犠牲になっていることに触れ、杉村は「いろんな見方ができると思うんですけど、今のプーチン大統領のこの残虐な行為を許しているというかね、歯止めがかけられていないのはやっぱりアメリカの責任大きいと思いますよ」とコメント。すると、朝日新聞論説委員の駒木明義氏が「いや、それはないですよ!それはプーチン大統領の責任ですよ」と声を荒らげ、「プーチン大統領がそういうことやってるから、我々一生懸命止めようとしてるんじゃないですか」と猛反論。ふだんは温和な口調とわかりやすい解説で人気の駒木氏が、「なんでアメリカの責任なんですか」「アメリカも参戦しろということでしょうか」「ロシアをやっつけろということですかね?」「アメリカが参戦してもっと簡単に、それこそプーチン大統領を攻め落として戦争を終わらしちゃえ、というご意見ですか?」と強い口調で杉村を問い詰めた。
 
 なぜ杉村はここまで番組をひっかきまわしては、炎上発言を次々と投下するのか。
 
「お笑いタレントの東野幸治さんがラジオで明かしていましたが、杉村さんには自分の意見とか主張とかにこだわりがなく、仮にAとBという意見があった場合、出演者全員がAの意見だと面白くならないので、ディレクターから指示されれば、躊躇なくBの意見に乗り換えることができるそう。東野さんは、そんな杉村さんの姿勢を『これがプロ』『虚無なんですよ』と称賛していました。この話が広まるにつれ、最近ではネット上でも《杉村太蔵がまた言われされてる》《今回は誰の指示なんだよ》《炎上のカリスマがまたプロの仕事してる》といったリアクションが見られます」(ネットライター)

 専門家に叱責されても、大胆な発言を繰り返すことで杉村太蔵の“言わされてる感”はいっそう際立ちそうだ。

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