マックを挑発してる場合か?「バーガーキング」の広告が誇張しすぎと訴えられた!

 アメリカで3位のシェアを誇るハンバーガーチェーン「バーガーキング」が、看板メニュー「ワッパー」のサイズが”広告と比べて小さすぎる”と集団訴訟を起こされていることが明らかになった。バーガーキングといえば、日本では「マクドナルド」を煽った縦読み広告が話題になったばかりだが、本場米国では広告が原因で自らが窮地に立たされているようだ。

「3月28日、フロリダ州南部地区連邦地方裁判所に出席した4人の原告が『バーガーキングの広告はハンバーガーを実物よりも大きく誇張している』と、広告にだまされたすべての人への損害賠償と広告の掲載中止を求めました。なお、原告は少なくとも100人はいるそうで、バーガーキングは2017年以降の広告で、ワッパーのサイズを『実物よりも約35%大きく表示していて、倍以上のパティがあるように見せかけている』と主張しています」(アメリカ事情に詳しいライター)

 海外ではファーストフードチェーンの広告に対する訴訟は珍しくなく、バーガーキングのライバルであるマクドナルドも、かつて「わたしの断食が失敗したのはマクドナルドの広告があまりにも美味しそうだから」という理由で訴えられたこともある。今回の原告側には「インフレで多くの消費者が経済的に苦しんでいる中、こうした誇大広告は問題である」という大義名分があるようだが…。

「先日、マクドナルド秋葉原昭和通り店が再オープンした際にバーガーキング秋葉原昭和通り店が『店のデカさよりだいじなこと』という縦読み広告を出して話題になりましたが、欧米ではバーガーキングがマクドナルドを煽る広告を掲載するというのが伝統になっていました。2019年には1年間に公開したすべての広告のワッパーの裏にマクドナルドの『ビッグマック』を置いて撮影していたことを明らかにし、『ワッパーはビッグマックが見えないほど大きい』と挑発していましたが、まさかその大きさが誇張であると訴えられることになろうとは思いもしなかったでしょうね」(同)

 この訴訟には縦読み広告で応戦というわけにはいかなそうだ。

(小林洋三)

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