「ポスト和久田麻由子」ではなかった!それでも星麻琴アナが支持される理由

 サッカー元日本代表・永島昭浩氏を父に持つフジテレビの永島優美アナ、狂言師・野村萬斎の娘であるTBSの野村彩也子アナ。タレントのみならず、女性の「2世アナウンサー」の活躍も目立つが、最近注目されているのがNHKの星麻琴アナだ。

 星アナの母親は元TBSアナウンサーの三雲孝江さん。親子2代で女子アナというのは珍しい。星アナは慶應義塾大学卒業後、2014年にNHK入局。岡山放送局、札幌放送局を経て、19年3月に東京アナウンス室に異動。3月15日配信の「文春オンライン」によると、かなりの取材熱心だとか。岡山放送局時代にパクチー農家を取材したが、星アナは苦手の味。しかし、生えているものをそのまま試食するというプロ根性を発揮。取材後、「パクチー食べられるようになりました」と笑顔で語っていたという。

 全力投球の取材が評価されたのか、東京アナウンス室に異動後は報道番組「ニュースウォッチ9」のフィールドリポーターを担当。〝NHKの絶対的エース〟といわれるメインキャスターの和久田麻由子アナが休みの日はピンチヒッターも務める。和久田アナは3月いっぱいで同番組を降板し、後任に同局の山内泉アナが抜擢されたが、それまでは星アナが後継候補の1人として一部で名前が上がっていた。

 星アナは今春の改編で「ニュースウォッチ9」から離れ、政治家や財界・経済専門家の討論番組「日曜討論」を担当。女性アナウンサーは視聴者から寄せられた意見などを紹介する役割を担うが、スタジオより、やはり〝現場〟が似合うとの声も。

「パクチー農家の取材で見せたガッツもそうですが、フットワークの良さが魅力です。NHKアナウンス室のHPを見ると、星アナは大学4年生の半年間、大好きな料理を学ぶために米ニューヨークの料理学校に留学したことを明かしています。いくら料理が好きとはいえ、半年間も海外留学するとは並大抵の行動力と根性ではありません。このフットワークと根性を活かすためにも、星アナにはやはり現場で頑張ってほしいものです」(テレビ誌ライター)

〝親の七光り〟と揶揄されがちな2世アナだが、星アナに限ってはそんな心配はいらないようだ。

(石田英明)

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