世界進出の足掛かりとして昨年末からインドネシアに拠点を移した人気音楽ユニット「Repezen Foxx」。だが、リーダーのDJ社長は9日、公式チャンネルに「心が折れました、海外進出は諦めます」という動画を投稿した。
インドネシア語の字幕を付け、地元向けの企画を行ってきたが、本人によると現地の人のチャンネル登録者数は「1万人程度」と認知すらされていない状態。今月上旬にはユーチューブ登録者2320万人の同国の国民的タレントのラフィ・アフマド、インスタグラムのフォロワー数965万人とインドネシアの超人気女性アイドルのフジとのコラボ動画を続けて配信したものの、視聴数は75万回と不発に終わり、ついに諦めたのだとか。
これについて首都ジャカルタの放送局に勤める日本在住歴のあるインドネシア人社員は、「彼は戦略ミスを犯している」と指摘する。
「我々の国は日本と違ってテレビの影響力がまだ大きい。ユーチューブ中心の活動でブレイクするのは難しく、テレビと両方に出演することが重要です。しかし、彼はこちらの番組には数えるほどしか出ておらず、『誰、この日本人?』状態。アーティストとしてもL’Arc〜en〜Cielや宇多田ヒカル、Perfumeなどの日本人アーティストは人気ですが、Repezen Foxxも前身のレペゼン地球もインドネシアではほぼ無名。その状態でブレイクするのは無理な話です」(同)
ただし、今後コンスタントにテレビ出演ができれば状況が変わる可能性はあるという。
「彼が初めてこっちで出演した『RUMPI』という番組を見ましたが、思った以上にインドネシア語が喋れて正直驚きました。あれなら各番組からオファーはあるだろうし、テレビで注目されればユーチューブを見てくれるインドネシア人は一気に増えるはず。諦めるのはまだ早いと思います」(同)
なお、DJ社長も撤退宣言をしたわけではなく、2つある公式チャンネルを今後は日本向け、インドネシア向けと内容を変えて配信することを明かしている。異国で成功することは簡単ではないが、ぜひ頑張ってほしいものだ。