「狙わなくても当たる」アメリカがウクライナに送り込む対戦車兵器とは?

「ゼレンスキーさんはね、特殊な電話…バイデンさんと直接話ができる特殊な電話…これ衛星経由で、それさえ与えられていつでもアメリカ側と交信できるようになってるそうですよ」

 3月13日放送の「Mr.サンデー」(フジテレビ系)で、ウクライナのゼレンスキー大統領とアメリカ・バイデン大統領とのホットラインを明かしたのはジャーナリストの木村太郎氏。番組では、アメリカがウクライナの“目と耳”となり、後方支援を行っている現状について解説。

「ウクライナ、ギリギリのところをアメリカのスパイ機が飛んでいるんですよ」として、ロシア軍の動向をウクライナ側に伝え、「命令」まで出しているという。ロシア軍の巨大な戦力に屈しないウクライナ軍の“善戦”の影にアメリカの情報取集力があると断言した。

 アメリカの支援の話題は「対戦車兵器」にも及ぶ。木村氏がここで紹介したのが「ジャベリン・ミサイル」だ。番組では「ニューヨーク・タイムズ」の記事を抜粋する形で、「米国とNATOは1週間足らずの間にジャベリン・ミサイルを含む1万7000以上の対戦車兵器」を「首都キエフやその他の主要都市に陸路で運搬できるようにした」と武器の援助について解説。

 司会の宮根誠司が「これ木村さん、すごいらしいですね」と話を振ると、木村氏は「対戦車ミサイルですけどね、狙って撃つんじゃなくて、適当に撃つと当たっちゃうという。そういうすごいミサイルなんです」と語り、実際に「ジャベリン」を撃っている際の映像が流れると、「ほら、これ別に狙って撃ってないでしょ」とコメント。これにはリアルタイムの視聴者から《狙わなくて当たるって語弊があるな》《それなりに照準は合わせるでしょ》などとツッコミが殺到していたが…。

「ジャベリンは弾道そのものに、誘導装置が組み込まれていることから、発射までの調整時間がそれほどかからないと言われています。射程範囲は3キロ以上におよび、携行性にも優れているので、使用する兵士の安全性もある程度は担保できるそうです。木村さんはロシア軍の戦車がまっすぐ車列を作って走行していることに、『軍事専門家に言わせるとあり得ない』『木の間に隠れるのが当たり前』とコメントしました。確かに何十キロと車列を作ってウクライナ国内を我が物顔で走行する戦車は、かなりの脅威と受け取れますが、これを初歩的なミスと捉えれば、ロシア軍が思うように進軍できない状況も理解できます」(軍事事情に詳しいライター)

 番組では「6月にロシアがなくなる?」との大胆予測を披露した木村氏。「何の根拠もなく言ってるんですけどね」としながらも、かつてはトランプ大統領誕生を的中させた実績もある。アメリカに関しては「情報通」と認知されているだけに、今後も発言に注目が集まりそうだ。

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