学校給食の牛乳用ストロー廃止に保護者が困惑「こぼされたら後処理が…」

 プラスチック使用量削減のため、各企業がプラスチックストロー廃止を進める中、学校給食にも変革のタイミングが訪れているようだ。

 江崎グリコは3月8日、来年度から学校給食で提供する200ml牛乳のストローを廃止することを発表した。ストローを使わなくても飲みやすく開封しやすい開け口の紙パックを新たに採用することとなり、4月からは開口部から“直飲み”で児童・生徒らは牛乳を飲むことになるという。

 ストローが必要な児童のために、従来の紙パックにあったストロー穴はそのまま残し、ストローを使用することもできるようにされているなど、児童らへの配慮も見受けられるのだが、小学生の子供を持つ保護者からは不安の声があがっている。

 ネット上では〈牛乳は臭いもつくから服にこぼされたら後処理が大変〉〈こぼす子続出で先生も親も大変になるの目に見えるけど、ほんとに直飲みさせるの?〉〈新一年生のうちの子は絶対こぼすからストロー持参させなきゃ〉〈牛乳をラッパ飲みってお行儀悪い感じがするけど大丈夫なの?〉〈低学年はコップ持参とかになりそう、そしたら洗い物増えるな〜〉と保護者からのマイナスな反応が飛び交う事態に。

 学校給食に江崎グリコの牛乳を提供している自治体では、新一年生の一学期のみストローを使用させるなどの対応を検討している地域もあるという。本来であれば、環境問題への配慮は企業として素晴らしい取り組みのはずだが、保護者の賛同を得るにはしばらく時間がかかりそうだ。

(浜野ふみ)

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