レアル?PSG? 久保建英に集まるビッグクラブの熱視線が痛し痒しなワケ

 日本が誇る“令和の神童”に複数の超名門クラブが熱視線を浴びせている。

 FC東京に所属し、6月1日に同クラブとの契約が満了を迎えたサッカー日本代表MF久保建英の獲得に、スペインの名門レアル・マドリードやフランス王者パリ・サンジェルマン(以下、PSG)などが関心を抱いていると複数メディアが報道。6月4日に18歳の誕生日を迎え、海外への移籍が解禁となった久保だが、新たに挑戦する舞台として最有力候補とされるのは古巣バルセロナではなく、その永遠のライバルであるレアル・マドリードとなる可能性が浮上しているようだ。

 2011年から2015年まで久保はバルセロナのユースチームに在籍し、日本での武者修行を終えた後に再びバルサへ復帰するのが既定路線とされていた。だが、ここにきて久保とバルサの交渉は“停滞中”となり、他の選択肢としてレアルとPSGが獲得合戦に参入したという。

「世界最高峰のクラブであるバルサとレアルが18歳の日本人をめぐって激しい獲得競争を展開している以上、日本のメディアがこぞって“久保フィーバー”となるのは理解できますが、まずは初招集されたばかりの日本代表におけるクオリティーに専念すべきでしょう。欧米のクラブ首脳陣は大舞台での仕事の質に敏感ですから、今月に開幕する南米選手権で何のインパクトも残すことができなければ、伸ばした触手を引っ込める可能性すらあります。初めにトレーニングで監督の信頼を積み、次にピッチで数字の結果を残す必要があるでしょう。久保のポジションで言えば、アシストかゴールということになりますね」(スポーツライター)

 また、レアル・マドリードやPSGといった“超一流”すぎる選択肢にも細心の注意を払う必要があるだろう。

「かつて久保と同じように“神童”や“天才”と謳われた宇佐美貴史がドイツの超名門クラブであるバイエルン・ミュンヘンへ加入した際も、多くのサッカーファンは宇佐美の活躍を期待しましたが、トップチームの出場機会はほぼ与えられず、思ったような収穫があったかは疑問でした。今回名前が挙がっているレアル・マドリードにはバイエルン・ミュンヘン以上にハイレベルな競争と重圧が存在し、どんなスーパースターであってもすぐさまクビを切られるようなステージです。日本が手塩にかけて育て上げるべき今の久保に必要なのはそういった過酷な環境ではなく、着実に成長を約束できる場かと思います。サッカーファンからも『久保には純粋にプレーを評価してくれるクラブに移籍してほしい』『焦らずにまずは今の力で(試合に)出られるチームを選択するのが良い』『もう少し静かに見守ってあげたい気もする』といった堅実な判断を求める声も出ています」(スポーツライター)

 日本代表が参加を許された南米選手権には、世界のトッププレーヤーであるリオネル・メッシやネイマールといった名だたるスターも参戦する。まず久保はこの大きなコンペティションで自分に何ができるのかを世界に証明しなければならない。

 そして、その後、自身のキャリアにおいて重大なターニングポイントとなるであろう“選択”を迫られることとなりそうだ。

(木村慎吾)

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