吉本興業は、お笑い芸人のなかやまきんに君とのマネジメント契約が21年末を持って終了していたことを1月25日に公式サイト上で発表した。
同日、公式サイトに「なかやまきんに君 マネジメント契約終了のご報告」と題したリリースを掲載。「当社所属なかやまきんに君（なかやまきんにくん）について、協議により、2021年12月31日付をもって当社とのマネジメント契約を終了しましたのでご報告します」とし、「当社は、なかやまきんに君とマネジメントの方針について話合いを続けてまいりましたが、自ら確立した方針で活動していきたいという意向を最大限尊重し、この度、合意によりマネジメント契約を終了することになりました」と説明。さらに「なかやまきんに君は当社の所属から離れますが、当社としましては、なかやまきんに君の新しい環境での活躍を応援してまいります」とエールを送った。
この唐突とも思える報告に、ネット上では《元々YouTubeでこれだけ成果挙げたのも吉本の力ではなく本人の力だからYouTubeにもっと力注ぐって意味なら吉本に在籍してる必要性が低い》《YouTubeが人気なのも吉本は関係なくて自身の人柄だったり体に対しての知識だったりだし。テレビよりYouTubeに向いてるよ》《芸人からボディメイクしてプロの域に達してしまったので、芸人としてマネジメントしてもらう必要がなくなったのかな》《唯一無二のキャラ。YouTubeでも企業案件もとれてきたし、最初から筋肉キャラ一筋。吉本を辞めても何も変わることはないでしょう》など、YouTubeチャンネルが好調なことが契約終了理由と推測する声が多数寄せられた。
「吉本を離れる理由について、きんに君本人が自身のYouTubeチャンネル『ザ・きんにくTV 【The Muscle TV】』で詳細を語っています。それによると、退所の理由は2つあり、1つは海外へ挑戦すること。きんに君は06年から4年半“筋肉留学”でアメリカに渡っていましたが、その間にオーディションなどを受けていたことを告白。実際にいくつか合格し、撮影にも呼ばれたそうですが、学生ビザしか持っておらず、ビザの更新が間に合わなく参加できなかったといいます。そんなことがあり、きんに君の中ではまだ“筋肉留学”は終わっておらず、これからも海外に挑戦したいと語っていました。
もう1つの理由は『日本中の体脂肪を燃やす』こと。きんに君はYouTubeを通じてフィットネスの情報を発信し続けており、その結果、仕事の比重がお笑いよりもフィットネスに関わることが多くなったといい、そのため、今後はフィットネスの発信により力を入れていきたいと考えているそうです。
吉本側からはそれでも慰留されたそうで、きんに君も『確かに吉本興業にいた方がやりやすい面はある』としながらも、一方で『サポートがあるとか安心する環境が何か甘えのようなものが出てきているんじゃないか』と自戒。最終的に『自分の夢を叶えたいと思った時にはやっぱり本気で真剣に立ち向かっていかないといけません。なんかあったら大丈夫かなという安心、これが一番夢を叶えないんじゃないか』と、あえて自らを厳しい環境に置くために退所したことを明かしていました」（芸能記者）
筋肉のみならず夢にも負荷をかけるきんに君。壮大な夢の実現を祈るばかりだ。
（柏原廉）
