1月12日、フードデリバリー大手「出前館」の割引クーポンを複数のアカウントを作成して不正利用したとして、28歳の男が電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕されていたことが明らかになったが、これにネット上では驚きの声が上がっている。
「警視庁サイバー犯罪対策課によれば、この男は複数の格安SIMを購入して“山田太郎”の架空名義のアカウントを100件近く作成。20年12月から21年7月のあいだに出前館の初回限定割引クーポンを不正入手し、約13万円分を詐取したとみられています。男は容疑を認めており、『コロナ禍で小さい子どももいるので家で落ち着いて食べたかった』と供述しているそうです」(社会部記者)
出前館では20年10月に2001円以上注文すると2000円オフになるHKT48コラボ初回利用者限定キャンペーンを実施した際にも、架空の電話番号でアカウントを作成すれば何度でもキャンペーンが利用できることが発覚し、不正利用する人が続出。「不正取得・不正利用が発覚した場合は、厳正に対処いたします。同一人物による利用など不正利用を発見した場合には、お届け先住所に不正利用分の金額を回収に参ります」と注意喚起していた。
「ただ、今回の逮捕についてネット上では、《1アカウントにつき1回と勘違いしていただけでは?》《むしろガバガバなシステムにも問題がありそう》《スーパーの特売“お人様一点限り”を2回買った人と同じってことか?なかなか厳しい》などといった声も見られます。しかし、HKTとのコラボキャンペーン以降、出前館は初回限定割引クーポンの注意事項に『お一人様1回まで』『不正・詐欺目的などの利用が発覚した場合、利用規約に基づき厳正に対処いたします』と明記していますからね。逮捕された男は『他の人たちもやっているのでバレないと思った』とも話しているそうで、今回の件で震えている不正利用者も多いのかもしれません」(同)
“見せしめ”としても効果があることを祈るばかりだ。
(小林洋三)