「紅白歌合戦」はアクシデントだらけだった! ジャニーズの強烈ジンクス

「第72回NHK紅白歌合戦」が12月31日に放送されるが、気が付けば70年以上も続く長寿番組だ。歴史が長く、生放送だけにこれまで数々のアクシデントに見舞われ、お茶の間を騒がせた。

 時系列で見ていくと、1974年は初の大トリを務めた森進一が〝社会の窓〟を全開にして「襟裳岬」を熱唱。会場のざわめきで気づいたのか、森は後ろを向いてさりげなくファスナーを閉めた。

いわゆる「ミソラ事件」は84年に起こった。NHKの生方恵一アナウンサーが、引退宣言をしていた都はるみの歌唱が終わった後、「もっともっとたくさんの拍手をミソラ…」と、都はるみを美空ひばりと間違えてしまった。後日、生方アナは謝罪に追い込まれ、大阪支局へ異動となった。

 85年は、トップバッターの吉川晃司がステージ上で大暴れ。シャンパンをステージ上に撒き散らし、歌唱後はギターにオイルをかけて火をつけ、たたき壊すといった過激なパフォーマンスを披露。その後に登場したシブがき隊の布川敏和は2度も足を滑らせて転倒した。
 
 86年には白組司会の加山雄三が、少年隊の「仮面舞踏会」を「仮面ライダー」と堂々と紹介してしまった。実は、少年隊はマント姿から仮面ライダーを彷彿とさせる衣装に早変わりすることになっていたため、それが加山の頭に残っていたとか。

 シブがき隊の本木雅弘は92年、白い液体が入った大量の避妊用ゴム製品をネックレスのように首から下げて登場。歌の途中から生ヒップを半分出して踊りを披露。本人によると、エイズ撲滅の意味合いを込めていたという。

 2000年代に入ると、06年にDJ OZMAがやらかした。突然、20人の女性バックダンサーが衣装を脱ぎ、マッパの体が描かれたボディースーツ姿になったのだ。あまりにもリアルな描写で、女性が胸を丸出しにしていると勘違いした視聴者から放送中に苦情が殺到。総合司会の三宅民夫アナが謝罪する事態になった。

 18年はサザンオールスターズが大トリで松任谷由実と共演。ヒット曲「勝手にシンドバット」を歌っていたとき、歌詞の「胸騒ぎの腰つき♪」のごとく、ユーミンは腰をくねらせ、桑田はユーミンの肩や背中を抱き寄せた。2人は密着しながら踊り続け、ユーミンが桑田の頬に口づけするサービスも。この“事件”に会場は大いに盛り上がった。

 アクシデントだけでなく、「紅白」にはちょっとしたジンクスもある。

「実は、ジャニーズが司会を務めたときの白組は高確率で勝利します。中居正広と嵐はそれぞれ司会を5回務めて共に4勝1敗。櫻井翔は2回務めて全勝。二宮和也は1回務めて勝利。井ノ原快彦と相葉雅紀はそれぞれ1回で、共に敗戦。トータルすると、ジャニーズ勢は15戦11勝。勝率73%です。司会ではありませんが、ジャニーズ勢よりすごいのがコブクロ。これまで『紅白』に8回出場していますが、全て白組が勝利。2011年はコブクロが健康上の理由で辞退しましたが、そのときは紅組が勝利しています」(芸能記者)

 2021年は司会が大泉洋で、コブクロも出場していないので、紅組の勝利が確定!?

(石田英明)

エンタメ