「岩下の新生姜」パッケージ変更理由は類似品対策!乱闘騒動寸前のウラ側

 岩下食品は8月30日、1987年の発売以来親しまれ続けてきた「岩下の新生姜」の巾着タイプのパッケージの包装を9月8日出荷ぶんから平袋のものへ変更、公式キャラクターの「イワシカちゃん」をデザインに採用すると発表したが、このパッケージ変更にはのっぴきならない理由があるようだ。

 同社によれば、「今般『新生姜』の類似品が数多く流通している」ことから誤って他社の商品を購入した客から申し出が寄せられるケースが増えているといい、岩下和了社長も自身のツイッターで「類似品を出している会社に対して複数回に渡って警告書を送る等、デザイン変更を求めてきましたが、一切、聞く耳を持たない状況」「類似品を出している会社が変える気がないなら、私どもの側で変更していくことを決断しました」と説明し、類似品対策でパッケージを変えたことを明らかにしている。

 この類似品を出している会社というのは、「フレッシュ新生姜」などを販売する山本食品工業のことで、2019年11月20日に岩下食品はホームページに「山本食品工業株式会社に対する通知書による警告の実施について」とのリリースを出し、「パッケージデザインと複数の点で同一であることを指摘し」「商品名称及びパッケージデザインの使用停止を求める通知書」を送ったことを明らかにしており、翌20年にも同様の警告書を5度送付しているのだ。

「しかし、山本食品工業は“模倣はしていない”として一向にデザイン変更には応じない様子で、岩下社長は20年11月5日にツイッターで『得意先の駐車場で、山本食品工業の(現)若社長が殴りかかってきたとき、類似って『岩下のシンパが言ってるだけだろ』って叫んでたのが心に残っている』と、暴力沙汰になる寸前だったとのツイートもしているのです」(ネットライター)

 今回、岩下食品側がパッケージを変更することで一応の決着を見ることとなるが、ネット上では《“岩下だと思って買ったけど岩下じゃなかった被害”を減らすための決断なんだろうな。消費者の味方だね。立派だよ》といった称賛の声が出ていた。また類似のパッケージ商品が出ないことを祈るばかり。

(小林洋三)

*写真はイメージです

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