このままではNPBへの反発が広がる一方かも。
後輩投手が脳震とうを起こすほどの暴力事件を起こし、出場禁止の処分を下されていた最中に日本ハムから巨人への電撃移籍。そしてまさかの9日間での処分解除で、巨人で試合に出まくっている中田翔。スポーツ紙やスポーツニュースはまるで不問に付すかのような扱いだが、世間のほとんどはこの甘い処分に「NO」というスゴすぎる温度差。プロ野球界のご都合主義がファンをモヤモヤさせる中、さらに不満を増幅させかない問題が起きてしまった。
「25日に埼玉西武ライオンズの佐々木健投手が7月と8月に2回、同居家族以外の知人女性と長時間の面会をして、義務付けられている行動記録が未提出か記入漏れがあったことで、1カ月の対外試合出場禁止処分が下されたんです。佐々木選手本人から報告があったとはいえ、球団が決めたルールを破ったのですから同情の余地はありません。ネット上でも『社会人としてきちんとするべき』『清田と同じことをしちゃダメ』と厳しい声もありました。ところが今回はそうした批判よりも、暴力事件からたったの9日間で出場禁止処分が解かれた中田翔選手と比較するコメントがネット上にあふれたんです」(スポーツライター)
曰く、「佐々木の処分、重くね?」「中田翔なら12時間の出場停止レベル」「人を殴ったほうが罪が圧倒的に軽い業界ってヤバいと思う」「NPBが見て見ぬフリは汚い」など、拾い出したらキリがないほど。
「巨人も日ハムもNPBも喉元過ぎれば…と高を括っているのかもしれません。でも、今後はプロ野球界で何か不祥事が起こるたびに中田選手のケースが引き合いに出されるでしょう。何もケジメをつけないまま試合に出し続けることに、誰かがきちんと説明しないとファンの気持ちは収まらないのでは」(前出・スポーツライター)
巷では、「事件を起こしたら巨人にトレードだぞ!」そんな言葉が流行りつつあるとかないとか…。
(飯野さつき)