守備も”超”のつく一級品!「外野手・大谷」のレーザービームに期待する声

“3本目の刃”を早く見せてほしい。

 敵地で行われたドジャース戦はDH制が使えないため、大谷翔平は代打での途中出場となった(8月8日/現地時間)。8回表二死二、三塁の場面で「代打コール」されたが、結果は四球。大谷はそのままライトの守備に入ったが、地元BS放送局はこんなデータを紹介していたそうだ。

「オータニが外野守備につくのは7試合目。でも、1回もボールが飛んでこないんだ!」

 メジャーリーグ4年目の今季、初めて外野守備に入った。しかし、その日も外野手・大谷は守備機会がなかった。

 夏の甲子園大会が始まったからだろうか。外野手・大谷の守備機会を「早く見たい!」という声が高校野球の取材記者陣から聞こえてきた。

「大谷の強肩ぶり、ストライク返球されるボールのスピードなど、彼の外野守備は『超』の付く一級品です。かつてイチローの返球がレーザービームと称され、米国野球ファンのド肝を抜きましたが、それに近い衝撃を与えるはず」(高校野球担当記者)

 岩手県・花巻東高校では、大谷は登板しない日は外野手で試合に出ていた。

「すでに大谷が有名になった後でしたが、岩手県大会で右翼手・大谷がライト前のゴロヒットを処理し、一塁走者を三塁でタッチアウトにしたシーンを見たことがあります。お金の取れる外野守備だと思いました」(同前)

 メジャーリーグでその強肩ぶりが披露されたとき、「DHではなく、外野手で!」の声も出てくるだろう。

「昨年中盤、試合前の守備練習で大谷が一塁に入ることが何度かありました。昨季は打撃不振だったので『一塁手・大谷』は実現しませんでしたが、今季からジョー・マドン監督は二刀流の弱点として、『2番・投手大谷』が早いイニングでKOされたとき、リリーフ投手が打席に立たなければならないことと、打者・大谷がベンチに下がることによる攻撃力のダウンを口にしていました」(米国人ライター)

 投手として打席にも立つ”リアル二刀流“の弱点克服策として、大谷が守備に入ることも検討しなければならない。

 前出の米国人ライターによれば、8日の試合前、大谷は外野守備の練習には加わっていなかったそうだ。守備機会がまだないとはいえ、“ぶっつけ本番”でも堂々と守っていられるのは自信があるからだろう。

 外野守備という3本目の刀が、投打ともに人員不足のエンゼルスにとって、新たな武器となりそうだ。

(スポーツライター・飯山満)

スポーツ