東京五輪が追い風となる?「丸亀製麺」欧州進出の好発進

 うどん弁当が4月の発売から約3カ月で700万食を突破するなど絶好調な「丸亀製麺」が7月26日、ロンドン中心部に英国1号店をオープンさせ、欧州初上陸を実現させた。果たして欧州にUDONブームを巻き起こすことができるのだろうか?

「新型コロナウイルスの感染拡大によってイギリスがロックダウン政策を実施していたため当初の予定よりもかなりずれ込みましたが、世界各地の料理店が集まるリバプールストリート駅近くに1号店をオープンさせました。オープン初日には若者ら100人以上が列を作るなど大盛況だったようで、丸亀の欧州担当者も『英国でもうどんが受け入れられると確信している』と自信たっぷりのコメントをしています」(フードライター)

 英国の店舗では日本と同様に店舗で製麺した打ち立てのうどんを使用し、日本でも定番の「釜揚げうどん」「かけうどん」「肉うどん」の他、ロンドンでメジャーな日本食をアレンジした「豚骨うどん」「チキンカツカレー丼」なども販売。さらには、野菜出汁を使ったビーガン向けのメニューも複数用意している。

「なお、かけうどんは1杯3.95ポンド(約600円)とお高く感じるかもしれませんが、ロンドンの飲食店の中ではかなり安い値段設定となっているため、ロンドンではUDONの知名度は決して高くはないものの、若者を中心にブームが巻き起こる可能性は十分にあると思います。丸亀製麺はアメリカやロシアなど世界11の国と地域で240店舗を出店していて(21年2月末現在)、ハワイにあるホノルル店が爆発的な人気を得るなど、すでに海外ではかなりうどん人気が高まっているのです。また、東京五輪では日本にやって来た海外の記者がツイッターで日本のうどんを絶賛するツイートをして話題になるなど注目が集まっていますから、英国のみならず欧州で”MARUGAME”が席巻する日も近いかもしれません」(前出・フードライター)

 2026年までに欧州で100店舗の出店を目指すとしている丸亀製麺だが、目標を超える日はそう遠くないかもしれない。

(小林洋三)

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