日本選手の活躍でメダルラッシュに沸く東京五輪。だが、その裏で明らかになる、来日した外国人選手や関係者らによる、「youは何しにニッポンへ」と首をかしげたくなるような言動が波紋を呼んでいる。
《私は五輪のために来日しているアスリートです。9月上旬まで日本にいます。連絡待っています》
外国人と交際を希望していた都内に住む20代女性が、登録していたアメリカ発祥の日本版アプリで、英語で書かれたこんなアカウントを見つけたのは、数日前のことだ。
「プロフィールは顔写真入りで、身長、体重、趣味などのほか、五輪のために来日したこと、どんな競技にいつ出場するかも記されていて、調べてみると、本当に某競技にその名前の選手の名前を見つけて驚きました。他にも選手団スタッフを名乗る男性のアカウントがあって、皆さん、本気で日本人女性との出会いを求めているようです」（同女性）
マッチングアプリの中には、外国人との出会いに特化したものがあり、国籍や出身地、また外国人コミュニティから相手を探すことができるが、とはいえ、今回の五輪はコロナ禍のなか、五輪で来日した関係者も皆セキュリティが強化され、選手であっても原則、選手村と試合会場、練習場の間しか移動できない「バブル方式」がとられている。
「そのうえ、選手村内の共有スペースも入場規制が敷かれているため、選手同士、スタッフ同士の交流の機会も奪われていますからね。ただ、試合前ならともかく、試合後のアスリートの精力をしばりつけるのは酷な話。だからこそ、これまで選手村には避妊用ゴムが配布されてきました。ところが、今回は世論の批判もあり、配布予定のスキン約15万個を『帰国時に渡す』と方針転換したことで、選手村内でのメイクラブができにくくなった。ならば外に出会いを求めたいと、目をつけたのがマッチングアプリだったということです」（スポーツジャーナリスト）
実は5年前のリオ五輪の際も、五輪選手や関係者がマッチングアプリを使い、選手村内外で”交流の場“を持ったことが、大きな話題になったが、
「今回はバブル方式の影響で、外出するのもままならない状況ですが、マッチングアプリを使えば、事前に待ち合わせ場所を決め、コンビニに行くと言って外出。束の間のアバンチュールを楽しむことも可能ですからね。部屋に連れ込めば問題になりますが、外で落ち合うのであれば、周囲にも気付かれにくい。もちろん、多くのアスリートやスタッフは決まりを守っているはずですが、なかには自分の試合は終わったのだから、と羽目を外してしまう選手や関係者がいても不思議ではない。マッチングアプリの需要はますます増えそうですね」（同ジャーナリスト）
ただし、彼らの多くが求めているのは、滞在期間中の一時的な出会いであることだ。さらに、それにより感染拡大のリスクがあることは言うまでもない。外国人の友達が欲しい、外国人と付き合いたいと思うこと自体、なんら問題はないが、「コロナ禍」という現状のなか、軽はずみな行動には大きなリスクが伴うことを忘れてはならない。
（灯倫太郎）
