「一風堂」2年ぶり復活の「太つけ麺」は変わらずの安定感だった!

 一風堂のつけ麺「一風堂 太つけ麺」(税込980円)が、6月21日より登場した。昨年は販売されなかったが、再販を望むリクエストが数多く寄せられたそうで、2年ぶりに再登場することになったという。

 太つけ麺は国内「一風堂」および 「IPPUDO RAMEN EXPRESS」「RAMEN EXPRESS 博多一風堂」全114店舗で販売されるものの、期間限定かつ、1日の杯数も限定となっている。なお、プラス150円で大盛りも注文可能だが、替玉には対応していない。

 一風堂ファンにはお馴染みの太つけ麺。麺にはチャーシュー2枚と半熟煮卵、海苔、そしてレンゲの上にネギと揚げ玉が乗せられている。つけダレはお椀を2枚重ねて提供されたが、超熱々の状態で出されるためヤケド防止だそう。

 ツルツルな太麺を熱々のつけダレにくぐらせると、魚粉だろうか細かい粒がびっしりと麺に絡んでくる。それを一思いに啜れば、口の中いっぱいに魚介系の風味が広がる。つけダレは、豚骨スープをベースに鯖や鰹など数種類の魚介をブレンドしているそうだが、豚骨感はあまり感じられず強烈なまでに魚介が押し寄せてくれるのだ。全体的に甘じょっぱい味付けになっているが、ほのかな酸味が夏らしいさを感じさせてくれるではないか。

 夏らしいといえば、つけダレよりも麺の方で、多加水の太麺にはタピオカ粉を使用することで、中華麺というよりはうどんやきしめんに近い感じのツルツルしこしこモチモチな食感になっている。水で〆た瑞々しいストレートな太麺は、魚粉が絡むことでしっかりとタレを吸い上げてくれので、非常につけ麺に適した麺といえるだろう。
 
 あらかじめレンゲに乗せられているネギと揚げ玉は、気分を変えたいタイミングで投入すると良い。ふやけることなく、サクサクシャキシャキとした食感がアクセントを加えてくれる。また、しばらく食べ進めたら、店員さんに声をかけてニンニクを2粒ほど絞り入れれば、魚介の風味にパンチが加わり、より濃厚な味わいを楽しむことができる。

 なお、麺量は並みで250gくらいだろうか。決して多い方ではないので、ランチタイムであれば博多ひとくち餃子のハーフと白ごはんが付いたAセット(プラス110円)を注文するのがオススメだ。

(ビートル鈴木)

ライフ