かっぱ寿司が「食べ放題」復活も”条件悪化”に残念な声も

「大手回転寿司チェーン『かっぱ寿司」は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止していた食べ放題企画『食べホー』を5月13日から19日までの7日間、事前予約限定で復活させると発表しましたが、以前より料金が値上がり、時間制限も短くなったことで《コスパ的には微妙》とする声が少なくありません」(フードライター)

 同チェーンは17年6月から業界初となる回転寿司の食べ放題を期間限定で実施し、初回は店舗前に行列が出来るほどの大盛況ぶりだった。その後もたびたび食べ放題はおこなわれ、ついには全国店舗で平日限定レギュラー企画になっていたが、コロナの影響もあって昨年10月末をもって休止していたのだった。

 約半年ぶりとなる「食べホー」はWEBとアプリでの予約限定で、計106品が食べ放題となる。料金は一般2200円、シニア1700円、小学生1200円、4歳~6歳は500円で、制限時間は50分、ラストオーダーは終了10分前となっている。

「しかし、『かっぱ寿司』の食べ放題第一弾の時が男性1580円(税別)、女性1380円(税別)で制限時間が70分だったことを考えると、男性で約500円、女性では約700円値上がりしていて、制限時間も20分短くなっているのです。マルハニチロが毎年公表している『回転寿司に関する消費者実態調査』の21年度版によれば、回転寿司で支払う金額の平均は男性が1742円、女性が1371円となっていることから、やはり今回の2200円は少々高い。『かっぱ寿司』を運営するカッパ・クリエイトは21年3月期の連結業績(20年4月1日~21年3月31日)の純利益が4億1700万円の黒字予想から11億4900万円の赤字へと転落するなど非常に厳しい経営状況にあります。そこで人気企画だった食べ放題を満を持して復活させたのでしょうが、この価格と制限時間ではどれだけ利用者がいるか…。微妙なところではないでしょうか」(経済ジャーナリスト)

 今回の食べ放題は黒字転換の秘策となるか?

(小林洋三)

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