「3億円超で落札」に仰天!ツイッター創業者“初ツイート”の価値

 米ツイッター社の創業者で最高経営責任者(CEO)のジャック・ドーシー氏が15年前の2006年3月21日にツイッターへ初めて投稿した「just setting up my twttr」(私のツイッターを設定した)というツイートがインターネット上で競売に掛けられ、22日に291万ドル(約3億1700万円)で落札されたが、これに「意味不明すぎる」と困惑の声があがっている。

「ツイートが3億円以上で落札されたと聞いてもなかなか理解できないと思いますが、出品されたのはデジタル署名といわれるNFT(Non-Fungible Token、非代替トークン)で、これは説明すれば、オンライン上に存在するデータの所有者が証明されるもの。なお、落札者はマレーシアに拠点を置くブロックチェーン企業のCEOを務めるシーナ・エスタビ氏で、彼は『モナリザの絵画のように何年後かに人々はこのツイートの真の価値を知るだろう』とコメントしています」(ネットライター)

 しかし、この落札に対してネット上では《ジャックの件のツイートは今現在であっても誰でも見ることが出来るし、コピーすることも出来る。3億以上も出して所有する意味が理解できない》《他人のツイートを所有したいという気持ちが理解できないし、それに3億出すのはもっと理解できない》《デジタル署名を所有していたって誰にも見せびらかせないだろうに…》など驚きと困惑の声が相次いでいた。

「NFTは暗号資産(仮想通貨)に利用されていることでも知られるデジタル署名で、テキストや画像、音楽、映像などありとあらゆるデジタルデータの所有権を証明してくれるのです。また、転売することも可能なデジタル資産として非常に大きな注目を集めており、今年だけでもニャンキャットと呼ばれるアニメ画像やNBAでスラムダンクを決めたビデオクリップ、3LAUのミュージックビデオなどのNFTが高額で売買されているのです」(経済ジャーナリスト)

 今後、デジタルデータの所有権を持っていることが何よりの自慢のネタになる?

(小林洋三)

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