「私は吉本に粛清された」志らくの自虐トークに恵俊彰が“笑い”で応えた理由

「吉本からクビで本格的な“粛清”の始まりか」の見出しでFRIDAYデジタルが記事を配信すれば、東京スポーツもWEB版で「やっぱり粛清!? 極楽・加藤浩次が吉本興業とエージェント契約終了」と報じるなど、極楽とんぼ・加藤浩次(51)関連のニュースで何かと目についたのが「粛清」の2文字。芸能界では“狂犬”と恐れられただけに、“放逐”のほうがしっくりくるような気もするが、この言葉に敏感に反応したのが落語界のご意見番・立川志らく(57)だった。

 3月10日放送の「ひるおび!」(TBS系)でこの話題を取り上げた際、MCの恵俊彰(56)は加藤がかつて吉本興業の上層部に苦言をていしたことに触れて、「やっぱり2年前のことがあって吉本興業側を批判したっていう背景があるから、なんか今回はうまくいかなかったのかなって…」と私見を述べると、ここでコメンテーターの志らくが口を開いた。

「なんかスッキリしないのがね、この人がやってる番組が『スッキリ』なんだけど…(笑)、スッキリしないのが、ネット上で言われているのが、『吉本興業の粛清じゃないのか』と。そんな風に言われて。だから他の番組も打ち切りになって、ましてや私の『グッとラック!』の後番組の『ラヴィット!』は吉本の川島さんをぶつけてきたと。だから本当に粛清だったならばね、そういう意味で川島さんを持ってきたんなら、私も吉本に粛清されたのかなって…。番組がなくなっちゃったから。そんな気すらしてきますけど…」

 漫才コンビ・麒麟の川島明(41)がMCを務める「グッとラック!」の後継番組「ラヴィット!」は3月29日からスタート予定。放送時間がウラの「スッキリ」とかぶるため、業界では「川島の投入は“狂犬”加藤浩次へのアテツケか」などと囁かれていた。4月から水卜麻美アナ(33)とハリセンボン・近藤春菜(38)がそろって番組から抜けることもあって、もしも視聴率が急降下…なんて事態になれば15年続く情報番組のMCの座も危うくなるというわけだ。

 朝の情報番組のMCをめぐって繰り広げられる椅子取りゲーム。吉本興業にも劣らぬ大手芸能事務所に所属する志らく師匠の口から「吉本に粛清された」なんて自虐的なセリフが飛び出すとは意外だが、これを間近で聞いていた恵俊彰はこれまた意外な反応を見せていたとか。

「恵さんからは『そんなことないですよ』なんてリアクションが聞けるのかと思いきや、途中で『そうだ、そうだ』と合いの手をいれつつ、最後には『ハッハッハッ』と笑って流していたのが印象的でした。恵さんの『ひるおび!』も10年以上続く人気番組ですが、コロナ禍でテレビ不況が叫ばれながらも、なんとか春の改編を乗り切った。とりあえず半年は安泰と言われているので、ついつい余裕の笑い声が漏れてしまったのか、もしくは志らくさんの話を完全にネタだと思ってトークを盛り上げようとしたのかもしれません。いずれにしても降板する司会者と続投する司会者の明暗がはっきり分かれたシーンでしたね」(エンタメ誌ライター)

 志らくが吉本に粛清された…。確かに落語で言う「滑稽話」とも受け取れるが、志らく師匠にはこれからも“粛清”されない程度に奇抜なコメントで番組を盛り上げてほしい。

(石川ともこ)

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