ワタミの新業態「焼肉の和民」が絶好調!半額チケットバックの大盤振る舞い

 居酒屋業態がコロナ禍の逆風にあって、そこでなんと約100億円もの投資ということで話題になった居酒屋ワタミの焼肉屋化。フタを開けてみたらかなりの好調らしい。

「同社ではコロナ禍で居酒屋の売り上げが前年比で60%にまで落ち込んでいる一方、10月5日にオープンした焼肉業態1号店の『焼肉の和民 大鳥居駅前店』(東京・大田区)では10〜11月の実績で283%もの売り上げを記録したそうです。同社ではこれまでの360ある居酒屋店舗のうち120店舗を焼肉屋に衣替えするとしていましたが、出だしは好調のようで、11月以後は奈良県、大阪府と関西進出も果たして、既に10店舗を超えています」(経済ジャーナリスト)

 今さら言うまでもなくコロナ禍で飲食店は苦境の真っただ中。東京では6月に休業要請が解除された後も前年同月比で70〜80%に売り上げが落ち込み、特に「密」になって飛沫が飛びやすいイメージのある居酒屋は特に不振で50%割れと厳しい状態が続いていた。そんな中にあって、強力な換気システムが整っている焼肉屋は安全とのイメージもあって売り上げがそこまで落ち込むことはなかった。

「焼肉店の場合は、休業要請や飲食店の相次ぐ閉店などで食肉の値段は値崩れしていて、また、焼肉は客が調理するので厨房での人件費コストが抑えられます。出店に際して換気システムの整備や専用テーブルの設置などの初期投資がかさむものの、早期回収が見込める理由でもあります。まだ体力の残っているうちに大胆な業態転換に打って出た渡辺美樹会長(写真)の勝負勘が今のところ功を奏しているといったところでしょうか」(前出・経済ジャーナリスト)

 その渡辺氏、出だしの好調ぶりに気を良くしたのか、同社では10店舗達成と関西進出を記念して、飲食金額の半分相当の食事券をプレゼントするという大胆な“半額キャンペーン”を12月27日まで行うという。

 ちょうどGoToイートのポイント付与も終了したこのタイミングとあって、今回のチケットバックはこれに代わるものとして話題を呼びそうだ。

(猫間滋)

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