ヒスイと水晶で200万円!? 趣味を兼ねた週末副業「鉱石ハンター」で稼ぐコツ

 中高年男性を中心に根強い人気を持つ鉱石。その数は約4700種類と非常に多く、いわゆる宝石もこれに含まれている。残念ながら国内ではダイヤやルビー、エメラルドといった高値で取引される宝石が採れることはないが、さまざま鉱石が産出。実際、単に収集するだけでなく、自ら野山を訪れて鉱石採集を趣味で行う者も多い。

 そんな鉱石ハンターたちの中には、実益を兼ねて手に入れた鉱石を売る者も。ただし、副業として成立させるにはコツがあるようだ。

「国内で採れる鉱石の大半は、一部を除いて価値がつきにくいものばかりです。鉱石マニアが食いつくような見栄えのする大きな原石なら高値で売れる可能性はありますが、そういったものはなかなか採集できません」

 そう話すのは、10数年前から鉱石販売の副業を手がける40代の会社員。もともと鉱石マニアで小遣い稼ぎになればという軽い気持ちで始めたという。

「私の場合、ブレスレットやネックレスなどにして売ることが多いですね。若いころからアクセサリーが好きで、趣味で自作したりしていたんです。それが友達や当時の彼女に思いのほか好評で、試しにフリーマーケットで売ってみたのがきっかけですね」

 材料となる鉱石は、アクセサリーなら球状にあらかじめ加工されたものを安く仕入れるほうが効率的だが、鉱石採集も好きなので休日を利用して自分で集めることも多いとか。

「パワーストーンとしても有名なヒスイは、アクセサリーも人気で私も多く扱っています。産地で有名なのは新潟県の糸魚川で、ヒスイ海岸という場所では原石が入手できます。あとは水晶も比較的自分で採集しやすく、私は有名な産地と知られる山梨県や長野県の山に入って採ってくることが多いです。今はネット販売や知り合いの店に卸したりして、年間の売り上げ額は150〜200万円程度。本気で稼ごうと思えば利益をさらに上げられるかもしれませんがあくまで趣味ベースですし、個人的にはこれで十分満足しています」

 なお、鉱石が採れる山などは、その多くが無許可での立入を禁止している。警察沙汰に発展するケースもあるため、不法侵入で通報なんてことにならないように注意しよう。

(トシタカマサ)

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