トミカ1台に30万円の値がついた理由とは?「赤箱よりも黒箱に価値が…」

 男性ならば、小さい頃に誰もが遊んだ経験があるメジャーな玩具、ミニカー。その代名詞ともいえるのが、タカラトミー(旧・トミー)のトミカだ。

 1970年に6車種で販売開始され、現在までに販売された車種は約1000種。累計販売個数は6億4000台以上という怪物商品である。全長7センチ程度の大きさのトミカだが、累積販売台数を並べると地球を一周する長さだというから驚きである。

 それだけ多くの数が販売されていれば、プレミア価値はでないのでは…という印象があるが、なんと中にはマニアの間で数十万円で取引される希少なものもあるのだ。どんな車種にプレミア価値がついているのか、プレミアグッズ関連に強いライターに話を聞いた。

「値段の上がり方は、まずはトミカの歴史の中で生まれた各種のシリーズのどこに位置しているかで分かれます。トミカのパッケージで思い浮かぶのはあの赤と白の通称・赤箱ですが、赤箱が登場したのは1984年であり、それまでの十数年は黒と黄色の通称・黒箱で販売されていました。当然、黒箱のものはプレミア価値があります。最近でも黒箱のフェアレディZ432が約30万、ニッサングロリアバンが約23万円、ギャランGTOが約20万円で落札されたのを目にしました」

 黒箱ほどではないにせよ、青箱もレア物の象徴として認知されているという。

「青箱とは、1976年から1988年頃まで生産されていた外国車シリーズの通称。青と白を基調にデザインされたパッケージが目印です。こちらはキャデラックが約6万円、ランボルギーニ、ポルシェなどが4万円台で取引されていました」(前出・ライター)

 どのジャンルでもそうだが、“限定販売”された希少品にもマニアの入札が殺到しているようで…。

「例えばディズニーシリーズの『スター・ツアーズ スタースピーダー3000』は、諸事情によってすぐに発売中止になった経緯から、市場にほとんど出回っておらず、30万円前後で取引されることも珍しくありません。こうした激レア品が押し入れからゴソッと出てきたら、それこそ本物の車が買えてしまうかもしれませんね(笑)」(前出・ライター)

 実家の物置をひっくり返して、ぜひともレアトミカを確保していだきたい。

(オフィスキング)

※写真はイメージです

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