キレのある投稿で注目されることが多い河野太郎行政改革担当相のツイッター。またしても一風変わったツイートが大反響を呼んでいる。
それは10月21日の夕方に投稿されたツイート。写真付きで「きびだんごで盛り上がっていたら、JR貨物が東海道線で桃太郎という貨物列車を走らせていた」とツイートすると、鉄道ファンをはじめとして注目を浴び、1時間も経たないうちに1300超のリツイート、9000以上の「いいね」を集めた。
河野行革担当相はこのツイートの前にきびだんごをもらったことを投稿。そこで今回の投稿へとつながったようだ。桃太郎という貨物列車が走っていることに驚いている様子がうかがえる。
「写真は貨物列車の模型で、車体には『桃太郎』とペイントされています。これを見て河野大臣は『桃太郎という貨物列車を走らせていた』と思ったようですね。ですが、正しくは『桃太郎』は貨物列車を牽引している電気機関車『EF210』の愛称で貨物列車そのものの名前ではありません」(鉄道ライター)
そのEF210はJR貨物が96年から運用している電気機関車。岡山機関区に所属することが決まっていたため、「ECO-POWER 桃太郎」と愛称がつけられた。現在は岡山機関区のほか大阪の吹田機関区、神奈川の新鶴見機関区に配置され、東海道本線、山陽本線、東北本線、中央線など幅広く運用されている。
「JR貨物所属の電気機関車にはEF210のほかにも愛称を持つ電気機関車がいくつもあります。代表的なのは『ECO-POWER 金太郎』と呼ばれるEH500。車体には金太郎のイラストが描かれています。『ECO-POWER ブルーサンダー』と呼ばれるのはEH200。『ECO-POWER レッドサンダー』はEF510。貨物列車は縁の下の力持ち的存在ですが、意外にもかっこいい愛称があるんです」(前出・鉄道ライター)
JR貨物は、前述の河野大臣のツイートに反応して、《「桃太郎」は1列車で大型トラック65台分の貨物を運びます》《「太郎」は力持ちの象徴です!!今日はありがとうございました》と引用リツイート。河野大臣には、JR貨物からお墨付きをもらったパワーで行政改革を推し進めてほしいところだ。