松本人志とたけしを魅了!好感度芸人・サンドウィッチマンの「人たらし力」

 現在は「好感度芸人」のアイコンとなっているサンドウィッチマン。ここ数年はプライベートでも仲がいいコンビ芸人がバラエティ番組の主流で、元祖といえるさまぁ~ず、キャイ~ンの2強を筆頭に、博多華丸・大吉、千鳥、バナナマンなどは、制作者が起用したいランキングの上位常連だという。

 そんなサンドは早くからビートたけしや松本人志といったお笑いの大御所のハートをガッチリと掴んでいる。「M-1グランプリ2007」で奇跡の初優勝をはたし、一躍世に出たが、「M-1」は10年にいったん終了。翌11年から14年まで、ビートたけしが大会最高顧問に就任した「THE MANZAI 年間最強漫才師決定トーナメント!」(フジテレビ系)がその代わりとなった。同時期、不定期放映の演芸番組「北野演芸館~たけしが本気で選んだ芸人大集結SP~」(TBS系)がスタート。たけしはサンドを褒めちぎり、初回から最終回まで出演オファーを出している。

「カミナリが世に出はじめた17年ごろ、たけしから『どこなの? 事務所は』と聞かれ、石田たくみがサンドと同じグレープカンパニーであることを伝えると、『あいつらはうまいからな。いい腕してるからな』と話しています。『北野演芸館』でも毎回、『うまいねぇ』と称賛。演芸場で腕を磨いたことが、浅草育ちのたけしの心に刺さったようです」(エンタメ誌ライター)

 当時はサンド、千鳥、華大がたけしのお気に入りだった。

 同時期、ダウンタウン・松本人志も「ダウンタウンなう」(フジテレビ系)でサンドを「面白い」とベタ褒めしている。番組内では、「パッとテレビをつけたときにネタやってても、観なくてもいいかなってチャンネルを変える芸人もいっぱいいるけど。4、5組くらいは、こいつらのネタは観たいなって」と前置きしたうえで、その該当芸人がサンド、東京03、バイきんぐであることを明かしている。

 昭和、平成、令和で、バラエティ番組の現場で時代を読み取っているたけし、松本をうならせる伊達みきおと富澤たけし。好感度長期政権を狙えそうだ。

(北村ともこ)

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