昨年は木村拓哉(47)と共演した映画「マスカレード・ホテル」が、46億円を超える大ヒット。その3カ月後に公開された映画「キングダム」も、57億円超えの興収成績を記録するなど、押しも押されもせぬヒットメーカーとなった長澤まさみ(33)。
7月公開の映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」も絶好調で、コロナ禍にもかかわらず最終的には40億円を超える興行収入が見込まれるとされる。この映画は、長澤ふんする破天荒な天才詐欺師のダー子が、真面目で小心者のボクちゃん(東出昌大)、百戦錬磨のベテラン・リチャード(小日向文世)とともに、欲にまみれた人間たちから、根こそぎ財産を奪い取るというものだが、撮影の最中に発覚したのが、東出昌大と唐田えりかとの不貞騒動だった。
「東出の不貞騒動については、いまさら説明する必要はありませんが、この件で世間を騒がせた東出は、関係者に迷惑をかけた責任をとり、第3弾となる『英雄編』への出演を辞退したと伝えられます。ところが、それを引き留め、『このシリーズは(小日向文世を含めて)この3人じゃないとできないです!』と、製作サイドに直訴したのが長澤だというんです。長澤は常々、共演者とスタッフは家族と公言していますが、『マスカレード・ホテル』『キングダム』『コンフィデンスマンJP』と3作とも大ヒットしていることもあり、製作するフジテレビにとっても、彼女はいわば救世主。そんなこともあり、結果、東出の続投が決まり、第3弾となる『英雄編』の出演が決定したといわれています」(週刊誌芸記者)
たしかに、長澤はかつて女性誌のインタビューで、こう語っている。
《私、一緒に仕事をした人に対して、毎回勝手に、家族みたいな親しみを持ってしまうんです。せっかく、一つの目的のもとに集まったんだからファミリーとして助け合おう、尽くし合おう。そんな精神が強くて……。だから、映画やドラマや舞台のように、長い期間苦楽を共にした人は、私は心の中で勝手に家族だと思っているところはあります》(「FRaU」2018年2月号)
そんな彼女の「家族思いな気持ち」に魅かれて、長澤を慕う若手女優が急増。自然発生的に長澤を囲むグループが形成されているという。前出の週刊誌記者が語る。
「10年ほど前にも、長澤を中心に石原さとみ、戸田恵梨香、宮崎あおい、井上真央、蒼井優、本仮屋ユイカらが集まり、『長澤会』というグループで食事会をしていたことがあるそうです。とはいえ、それぞれが家庭を持ったこともあり、なかなか集まることができず、結局は自然消滅してしまったのだとか。ところが、最近では、橋本環奈や上白石萌歌、上白石萌音、浜辺美波などが、姉御肌な長澤を慕って集まっていると言われ、今回の東出の件もあり、長澤を慕う芸能人が増える可能性は、さらに増えるかもしれませんね」
いうなれば「新たなる長澤会」の結成ということなのかもしれないが、芸能界ではこれまでにも、特定の女優をリーダーにした、集まりが少なくなかった。
「有名なのが、小泉今日子を囲む『小泉会』で、この会には飯島直子を始め、米倉涼子、榮倉奈々、水川あさみと、連ドラの主役女優がズラリと名を連ねる超豪華なものでした。神田うの率いる『うの会』、大沢あかね率いる『大沢会』、坂下千里子率いる『坂下会』などが事実上、消滅してしまったと言われる今、若手女優が慕う派閥のなかで”最大勢力”となっているのが『長澤会』かもしれませんね」(前出記者)
長澤は現在公開中の映画「MOTHER」で、「偽の母親役」を演じているが、6月に発売された「月刊ザテレビジョン」(KADOKAWA)での対談では東出から「長澤さんの母性を非常に感じました」と言われた長澤。その母性本能が若手俳優を惹きつけてやまないようだ。
(灯倫太郎)