コロナ不況の悪影響をモロに受けた業種の1つが外食・飲食業界。その外食・飲食ではなんとかコロナに対抗しようと、キラーコンテンツにコラボ企画の列をなしている。
その引きも切らない人気の的となっているのが「鬼滅の刃」だ。その人気について改めて記せば、
「コミックスの累計発行部数は電子版を含めて8000万部を突破、『オリコン年間コミックランキング2019』では1位に輝き、コミック年間売り上げで11年間連続トップだったあの『ONE PIECE』を抜いたことで業界は騒然となりました」（大手出版社コミック担当社員）
そんな「鬼滅」と9月1日からコラボキャンペーンを始めたのがガムのロッテ。同社は9月中に「鬼滅の刃×LOTTE ロッテのガムでオリジナルグッズが当たる！」キャンペーンを実施、ネットでロッテサイトに登録後、キャンペーンの対象商品を買ってそのレシートを撮影して応募すると、鬼滅オリジナルのガムサーバーやガムケース、クリアファイルなどが当たるという。
次に控えるのがたこやきチェーンの「築地 銀だこ」だ。同社は9月8日から「日本一アツアツの鬼退治」とのキャッチコピーで、オリジナルカードやクリアファイル付きたこ焼きやグッズを詰め合わせた「鬼滅袋」の販売、LINE、TwitterのSNSでのプレゼントキャンペーンを行うという。
さらに10月にはダイドードリンコとのコラボも予定され、5日から「鬼滅の刃コラボ缶」のコーヒーが3商品、キャラクターごとに異なった12種類が発売される。
「外食・飲食業界が鬼滅人気にあやかろうとするのは今に始まった話ではありません。鬼滅とのコラボは既に『無添くら寿司』、『道とん堀』、『アリナミン』、『ベビースター』、『ぷっちょ』などでも行われていて、いずれも大好評に終わっているのだから列をなすのもわかります。なにしろローソンでキャンペーンを行った際には、タイアップしたおにぎりとパンがいずれもおにぎりとベーカリー商品の中で売り上げ1位を記録したくらいですからね」（経済ジャーナリスト）
さらにはローソンのタイアップで販売された数量限定のエコバッグやクリアファイルはいずれも数百円で販売されたものだが、中にはネットオークションで数万円の高値を付けるものもあって、ファン垂涎の的ともなり得るのだからなおさらだ。
転売ヤーも注目の“鬼滅人気”はコロナ不況も吹っ飛ばすか。
（猫間滋）
