8月21日、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は日本の排他的経済水域(EEZ)でレアメタルを含む鉱物の掘削に成功したと発表した。
「レアメタルはスマートフォンやパソコン、電気自動車などハイテク機器の製造に不可欠な資源で、日本は世界でも有数のレアメタル消費国ですが、中国からの輸入に依存してきました。これまでの調査で南鳥島南方沖には国内需要300年分に相当するレアメタルが埋蔵されているがことがわかっていましたが、海底からの採掘は難しく、今回、試験海域でようやく成功したのです」(社会部記者)
JOGMECは経済産業省の委託を受け、7月に南鳥島南方の水深約930メートルで掘削を実施し、レアメタルを含むクラスト片を約650キロ回収。これにネット上では《資源が少ない日本にとって朗報》と喜びの声が上がる一方で、《どこぞの強欲な国が狙ってる可能性があるからセキュリティは万全に》《中国がいきなり領有権を主張してきたりしそうで怖い》など横やりが入ることを心配する声が多く見られた。
「南鳥島南方沖は中国や韓国からは離れていますが、16日も長崎県沖の日本のEEZで海洋調査を行っていたところ、韓国海洋警察庁の船が調査の中止を求める動きを見せ、日本政府が抗議しています。一方の中国も先ごろ、沖ノ鳥島周辺で無許可海洋調査を実施した上に、無人潜水機で海底資源のサンプルを採取した可能性を指摘されている。今後の中国の韓国の出方には十分注意を払う必要があると思います」(ITジャーナリスト)
日本の大事な資源を他国に奪われてはならない。
(小林洋三)