うがい薬がコロナに効く!?「吉村トンデモ会見」で夜の色街に“梅毒パニック”

 コロナ渦以降、何かと話題を集めている大阪府知事の吉村洋文が、また新たな火種を投下してしまった。

 ことの発端は、8月4日に松井大阪市長と共同で行った記者会見にて、うがい薬の成分「ポビドンヨード」が新型コロナウイルス感染症の重症化を防ぐ効果があると発表。この会見の模様は、かねてより維新の会の“広報番組”とも揶揄されている、「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)にて生中継され、これでもかとばかりにイソジンを始めとするうがい薬の商品群がドアップで何度も繰り返しオンエアされた。

 会見が放送されている途中から、SNS界隈では「効果があると断言するのは、薬事法違反では?」、「また、買い占めや転売する人が増えて、必要な人の手に渡らなくなる」、「そもそも効果があるの?」といった疑問や批判の声が相次いだ。実際、真意のほどは定かではないが、薬局やドラッグストアでは、すでにうがい薬の買い占めが行われていることを示す写真が次々とアップされている。

 この異常事態に対して、「私たちへの、さらなる締め付けだ!」と憤っているのは、大阪・ミナミの性産業店に勤務する従業員A氏だ。

「夜の街はダメ。濃厚接触はダメで、お客さんは一気に激減して、私を含めて女性たちの収入も通常の3分の1程度になってしまいました。そんな時こそ、せめて安全性に考慮して営業しようと、絶対にうがい薬は欠かしませんでした。言わば、私たちの生命線です。それが、この騒動で手に入らなくなれば……。考えるだけで、絶望的な気分ですわ」

 怒りと悲しみを滲ませて語るA氏は、大阪府知事の発表があった直後に、自宅近辺のドラッグストアで、店で使用するためのうがい薬を数十点購入したという。そしてこの状況について、「マスクの時と一緒で、いつも仕入れているミナミの店はとっくに売り切れやと思います。買い占めって批判されても、こっちも死活問題ですからね」と話す。

 A氏は、今回の騒動によって、また別の恐ろしい事態が引き起こされるのではないかと懸念している。

「ご存知の通り、夜のピンク店にとってうがい薬は必需品。うがい薬が入手できずに、女の子が知らない間に性病に罹患し、その日のうちに次々とお客さんに感染させてしまうという事態も考えられます。とくに、梅毒なんかに感染したら命の危険もありますからね。ただでさえ、ここ最近はコロナに隠れて梅毒の感染者が増えているという報道もあり、このイソジンショックで梅毒パニックにでもなったら誰が責任を取ってくれるのか。まったく腹立たしいですわ」

 急速に感染者が増加し続ける中、首をかしげたくなるような“不用意発言”で大阪のピンク街をパニックに陥れた吉村洋文府知事。ネットでは早くも「イソジン吉村」との異名で大バッシングを浴びているが、その口を“緊急自粛”させたいと願う大阪府民は少なくないだろう。

(近田ラリー)

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