ヒロシより稼いでいた!? 女性客に「無人島」を貢がれた元ホスト芸人の壮絶半生

 前職がホストだったお笑い芸人は少なくない。ソロキャンプの動画がスマッシュヒットしたピン芸人・ヒロシも、そんなひとりだ。九州から上京後の20代後半、東京・歌舞伎町のホストクラブに勤務。「冴神剣」(さえがみ・けん)という源氏名だった。借金を背負い、住む場所も失い、暗黒の3年間を過ごした底辺ホストだった。

 ヒロシと180度違う元ホスト芸人がいる。電撃ネットワーク(若手班)の一員でもあるランディー・ヲ様だ。日本ボディピアス協会の会長で、「芸能人ピアスランキング」で堂々トップのランディーは、顔面がピアスだらけ。「有田チルドレン」(TBS系)や「水曜日のダウンタウン」(同)に出演して、強烈なインパクトを残した。だが、ギリギリアウトの芸風ゆえ、地上波からオファーがあるのはきわめて稀だ。

 ホストだったのは99年ごろ。カリスマホスト「渚カヲル」として名を馳せ、中年女性の太い客から信じられない貢ぎ物をされている。

「沖縄の無人島です。でも、そのおばさんは彼の飲み物に睡眠薬を混入させた“前科者”。女性と彼とホストクラブの従業員で下見のため島を訪れた時は細心の注意を払ったそうです。酒宴でわざと『トイレに行ってくる』と離席して、どんな行動を起こすのかチェックしていると、彼のシャンパンに何かを入れた。次の瞬間、泡が吹きだしたので、あわてておばさんが口にするとそのまま眠ってしまったそうです」(芸能関係者)

 身の危険を感じたランディー一行は、3泊の約束を前倒しして、日帰りで帰京。送迎のヘリコプターを待っていると、中年女性は足をフラつかせながら追いかけてきたという。

 ランディー・ヲ様の当時の常とう句は、「落としたオンナは300人以上」。ホスト専門誌でグラビアに挑戦し、付録DVDでは「これが不愉快なクラブ嬢だ」という妄想ネタを披露。ホスト写真集にも登場し、バーのカウンターで四つん這いになるという過激なポーズに挑戦している。

「ホスト時代、すでにH・Rプロジェクトという事務所に所属していました。鼻や耳にピアスを空けていて、チャラさ全開。吉本芸人になってからは、同じく元カリスマホストの城咲仁と『元ホスト』という漫才コンビを結成。15年と16年には、『M-1グランプリ』に出ています」(芸能ライター)

 渚の凄テクに落ちた過去のオンナたちは、顔面凶器と化した現在のランディーを、どんな思いで見つめているのだろうか。

(北村ともこ)

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