7月1日に「活動再開」を発表したタレントの木下優樹菜だが、その5日後に突如、所属事務所が芸能界引退を発表するという急転直下の“電撃引退”となった。木下は実の姉が勤務していたタピオカ店の経営者に対する「恫喝騒動」によって、昨年11月から芸能活動を自粛。ようやく“本格復帰”に向けて動き出した矢先の出来事に、各界から疑問の声があがっている。
木下の所属事務所は、7月6日に「木下優樹菜引退のご報告」と題した文書を公開した。《今後の活動に向け慎重に協議を続ける中で、当社として今後同人との信頼関係を維持することが著しく困難であると判断し、また本人からの申し出を受けたため、専属マネジメント契約は解除、木下優樹菜は芸能界引退する事となりました》(公式サイトより)
この《信頼関係を維持することが著しく困難》という部分に、反応したのはお笑いコンビ「メイプル超合金」のカズレーザーだ。7月7日に放送された「とくダネ!」において、こう語った。
「引退はご自身の意志だと思うんですが、こういうコメントって事務所側があまり言う必要ないじゃないですか。言わざるを得ない何らかのリスクがあったのかなって勘繰ってしまう」
くだんの「タピオカ騒動」では、木下がタピオカ店の経営者に対して送った「いい年こいたばばあ」「これからの出方次第でこっちも事務所総出でやりますからね」といったDM(ダイレクトメッセージ)の文面がネット上で公開された。今回の引退劇では、かつては「総出で」とその力を頼りにしていた所属事務所から三行半を突きつけられる形となった。
「新たな男性トラブルを匂わせるスポーツ紙の報道もありましたが、両者の間に何が起きたかは当事者でしかわからないのでは…。もっとも、どこかのメディアが、新たなトラブルの火種を嗅ぎつけて、記事化に向けて動き出したところ、事務所側が『話が違うじゃないか』と今後のマネジメントについてサジを投げたという見方もできます」(芸能リポーター)
とはいえ、「タピオカ騒動」が勃発するまでの木下といえば、テレビやイベントに引っ張りだこの超売れっ子。いわば事務所にとって「功労者」でもある。その木下との“完全決裂”にいたったことに、芸能関係者はこんな見解を示した。
「何しろ女優や俳優など売れっ子を多く抱える事務所ですから、木下がいなくても十分にやっていけると思いますよ。それに加えて、最近になってフワちゃんのマネジメントも手掛けるようになったそうです。“本所属”ではなく、あくまで“業務提携”という形で契約していると聞いています。フワちゃんといえば、長らくフリーで活動してきて、営業などもすべて一人でこなしていましたからね。大手事務所と提携することによって、少しでも売り込みの負担が減らせるし、事務所サイドにとっても、フワちゃんのブッキングをきっかけに、他のタレントもバラエティーに売り込めますから、まさにwin-winの関係。テレビに出ずっぱりのフワちゃんをよく見ると、そのちょっぴりおバカなキャラクターは、まさに木下が過去にいたポジションですよね。おそらく事務所サイドとしては、『フワちゃんがいるから大丈夫』という思惑も少なからずあったと思いますよ」
あくまで“業務提携”という形ながら、フワちゃんの大ブレイクが木下の「芸能界引退」を後押ししたという見方もできる。いずれにしても木下の「突発引退」は長年応援してきたファンの心にも大きな“しこり”を残すことになりそうだ。
(倉田はじめ)