ピーマン焼きの極意とは?「バーベキュー検定」で“デキる男”をアピール

 カラッと晴れた太陽の下、家族や仲間たちと一緒にビールを飲みながら、ジュウジュウと焼いた肉をつまむ。気温が高くなるにつれ、そんなシーズンを思い出しますよね。「レジャー白書」によれば、日本で年に1回以上バーベキューをする人の数は2110万人にも上るそうです。会社のイベントなどで毎年バーベキューを行っているという人も多いでしょう。

 そこで今回、ご紹介するのは「バーベキュー検定」。この検定ではバーベキューをよりおいしく楽しむためのさまざまな知識や技術が身につきます。今年は新型コロナウイルスによる影響で自粛する動きもあるでしょうが、今後のためにもチャレンジしておいて損はないはずです。

 それでは例題を見てみましょう。

〈問1〉ある国では、バーベキュー用の機材が公園や河川敷などいたるところに設置されており、国民の誰もが気軽にバーベキューを楽しむ文化が根づいています。そんな「世界一のバーベキュー先進国」と言われる国は【1】韓国、【2】オーストラリア、【3】キューバ、【4】スペインのうちどこ?

〈問2〉検定運営元の日本バーベキュー協会は、バーベキューをするにあたって“三種の神器”とよばれる道具の使用を推奨しています。以下のうち、その三種の神器に含まれないものは【1】新聞紙、【2】火消し壺、【3】チムニースターター、【4】水鉄砲のどれ?

 実際の問題も選択式で出題されます。例題の答えは〈問1〉が【2】、〈問2〉が【1】となっています。

〈問2〉について少し補足すると、まず火消し壺とは、燃えた炭を中に入れて蓋をし、酸素を遮断して火を消すための陶器の壺。チムニースターターはいわゆる火起こし器。水鉄砲は、肉からしたたる油への引火を効率的かつ楽しく消すためのアイテムです。

 検定のランクは初級から上級まであり、試験は全国各地の会場あるいはインターネット(※初級のみ)で受けることができ、上級では実技試験も行われます。

 この検定で学ぶ内容はどれも役立つネタばかり。例えば肉を焼く場合、反り返ってしまい、火が均一に通らないことがありますが、赤身と脂身の境目のあたりに切れ込みを入れることでそれを防ぐことができます。また、ピーマンは切らずに、表面にオリーブオイルを塗ってそのままの状態で焼けば、中の水分が飛ばずジューシーさを失わずにおいしく食べられるとのことです。

 バーベキューで「デキる男」をアピールすれば、同席した上司や取引先の評価も高まるでしょう。この検定で得られる「BBQインストラクター」の称号(登録費などは別途)を売り文句に、交流会を開催するのも一つの手かもしれません。長い自粛期間でたまったストレスをバーベキューで発散してもらいながら、人脈作りに生かせるはず。

 ただし、くれぐれも3密は避けて、コロナ感染拡大防止のための配慮をできるかぎり心がけましょう。

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鈴木秀明(すずきひであき)/81年生まれ。東京大学理学部、東京大学公共政策大学院を経て資格アドバイザーに。取得資格数は650

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