モデルのダレノガレ明美が5月12日、一部で報じられた薬物疑惑の疑いを晴らすために、自ら毛髪検査に行ったことをツイッターで報告した。専門機関である法科学鑑定研究所のスタッフ2名が立ち会い、毛髪が細いために100本の予定だったところ1000本を提供するなど、検査の模様を具体的に説明している。
この件はさまざまなニュースサイトで報じられているが、マスコミ関係者の間では「あのサイトでも取り上げている!」と驚きの声があがっているという。週刊誌記者がささやく。
「ダレノガレが被っている薬物疑惑は5月5日に情報サイト『AERA dot.』が報じたもの。朝日新聞出版が発行元のAERAでは、朝日新聞の論調をトレースしていると言われています。そのためなのか今回の毛髪検査も朝日新聞デジタルや朝日系の日刊スポーツでは取り上げていないのですが、朝日新聞とアメリカのニュースサイトが合弁で運営している『ハフポスト日本版』がこの件を報じたことで、業界にざわめきが広がっているのです。ハフポストの記事では“一部のニュースサイト”と具体名を避けているものの、AERAの記事を貼り付けたダレノガレのツイートを埋め込んでいるため、誰が読んでも元の疑惑記事が“AERA発”だと丸わかり。よもや朝日新聞に内乱か仲間割れでも起こったのかと、メディア関係者が驚いています」
ちなみに朝日新聞デジタルにも一応、今回の毛髪検査についての記事は載っているが、それは同サイト内のウェブマガジン「&w」にて他社メディアからの転載記事を載せているに過ぎない。
一方でハフポストは米国企業と朝日新聞の合弁会社が運営しており、同サイトでは「編集権は独立している」と説明。ただ元都議などを含めて「朝日新聞の別動隊」と指摘する者も多く、朝日新聞的な論調をアメリカメディアの名前を借りて発信する手段と批判されがちだ。だからこそハフポストがAERAを非難するも同然の記事を掲載したことに、驚く人が多いのである。
「ハフポストではハーフのアイデンティティや人権についての記事も多いのが特徴。大坂なおみが2018年の全米オープンテニスで優勝した際には、ハフポスト日本版の記者が《古い日本人像を見直したり考え直したりするきっかけ》について質問し、大坂から『それは質問ですか?』と逆質問された一件も知られています。そしてダレノガレは父親が日系ブラジル人、母親がイタリア系ブラジル人であることからエスニックの面で話題に上りやすい人物。そんなダレノガレに根拠の希薄な薬物疑惑をAERAがブチ上げたのですから、それをハフポストが取り上げるのはある意味で本領発揮と言えそうです」(前出・週刊誌記者)
5月13日未明には、元記事のネタ元と疑われていた人物から謝罪が来たとダレノガレが報告。「この方を攻撃するのはやめてください!」と綴っている。しかし、すでに削除された「AERA dot.」の元記事に関してはいまだに表立った謝罪や訂正はない模様で、今後もハフポストをはじめとするメディアからの追及は止むことがないのかもしれない。
(北野大知)