不可解!「絵本作家挑戦」表明の花田光司氏に絵本出版の過去アリ

 第3の人生で絵本作家に挑戦すると発表し、世間を驚かせた元横綱・貴乃花の花田光司氏。ところが、過去にも絵本を出版していた。

 意外な進路が明らかになったのは、3月20日放送のバラエティ番組「ザ・発言X」(日本テレビ系)。司会のネプチューン・名倉潤から第3の人生で挑戦することを聞かれた花田氏は「絵本作家です」と明言し、スタジオからは「え~っ」という驚きの声が上がった。

 きっかけとなったのは、1月2日のバラエティ番組「新春しゃべくり007 4時間半SP」(日本テレビ系)で放送された、作家の瀬戸内寂聴氏との対談。寂聴氏から「本を出しなさいよ」と言われた花田氏は「出してみます」と即答。そのときのVTRが流れた場面では「寂聴の言葉をきっかけに絵本を書こうと決意」というテロップとナレーションが流れた。ネプチューンの堀内健が「寂聴さんと話してすぐ?」と聞くと、花田氏は「そうですね」と答えていた。

 絵本のタイトルは「光のテーブル とっても大切なカエルのおはなし」。実体験を元にした〝家族の愛〟が描かれており、絵はお笑い芸人でイラストレーターの鉄拳が担当。番組内で花田氏自ら朗読し、出演者らは感動していたようだ。ところが、少し引っかかる点があると芸能記者は話す。

「この放送を観た視聴者のほとんどは、花田氏の絵本作家〝デビュー作〟だと信じたと思います。実際、デビュー作と表現したネットニュースもありました。しかし、2003年に花田氏は貴乃花光司として『小さなバッタのおとこのこ』という絵本を出版しています。つまり、寂聴氏と対談する前から絵本を出しており、番組で紹介されたものは処女作ではない。ネット上でも《貴乃花、絵本作家デビューって、アンタ、昔『小さなバッタのおとこのこ』って絵本、出しているでしょうが》などとツッコまれていました」

 第3の人生にかける意気込みがすごすぎて、過去を忘れてしまったのか。平成の大横綱らしくない、勇み足だったかも。

(石田英明)

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