アレルゲン「誤表記」したホテルの謝罪にツッコミが殺到した理由

 とある女性ツイッターユーザーが、ホテルのレストランを利用したところアレルゲン表記の誤りによって健康被害が出たと投稿し、大きな話題となっている。
 
「海老や蟹に対するアレルギーを持っているという女性は、SPA&HOTEL舞浜ユーラシアにあるレストランを利用した際に、『アレルゲン表記を見てメニューを選び、珍しく海老が入ってない中華丼に感動し注文』したそうですが、『食べ進めていくと中から海老が』出てきたといいます。それをレストランの支配人に伝えたところ、『貴重な意見をありがとうございます!と。そして笑顔で、中華丼には海老が3匹入っております!』と返されたそうで、『誤表記の状況は極めて悪質で、その重大さを支配人が理解していない』と憤慨していました」(ネットウォッチャー)

 その後、女性は「嘔吐や蕁麻疹等のアナフィラキシー症状が出たので自力でタクシー捕まえて救急外来に」行き、「支配人に状況説明の為に電話したら、それに対しての対応はすぐに返答できないの一点張り」だったそうで、また「月曜日になったら保健所に届けを出して良いかと伝えたら、ご勝手になさってください、と」などと言われという。
 
 このツイートが1月5日に投稿されるや2万件以上リツイートされるなど拡散し、翌6日には同ホテルがホームページ上にお詫びを掲載。中華丼におけるアレルゲン表記に海老が漏れていたことを認めた上で、「メニューにおけるアレルゲン表記を全品、中止いたします。アレルゲンに関するご質問については、担当者へのお問い合わせをお願いいたします」と説明している。
 
 これにネット上では、《アレルゲンの表示が間違っていたから正しい表記にします…じゃなくて全品やめるの?》《アレルゲンに対する正しい知識を持っているスタッフがいないならやめるのも仕方ない。ただ、だったら担当者に問い合わせても意味ない気がする。というか担当者って誰?》などツッコミが殺到している。
 
「現在、アレルゲン表示が義務付けられているのは容器包装された加工食品のみで、レストランなどの外食事業には表示が義務付けられていません。しかし、そもそも表示義務があるものは、卵・乳・小麦・落花生・海老・そば・蟹の7品目のみですから、誤表記があったのなら正しいものに変えるべきだとは思いますが…」(食品ジャーナリスト)

 アレルギーは命に関わることもあるだけに、厳格な対処をお願いしたいところだ。

(小林洋三)

ライフ