チュート徳井義実だけじゃない、不祥事で謹慎した「M-1王者」たち

 10月下旬、東京国税局から7年間で約1億2000万円もの申告漏れがあったことを指摘され、さらに3年間無申告状態だったことも発覚し、芸能活動を自粛中したお笑いコンビ・チュートリアルの徳井義実。

「よしもと男前ランキング」で殿堂入りを果たしている徳井は、恵まれたルックスで俳優としても活躍。大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」(NHK)にも出演していたが、発覚後は姿を消した。

 そもそもチュートリアルが世に出るきっかけとなったのは、「M-1グランプリ2006」での“満票”優勝。M-1王者はこれまでに14組誕生しているが、徳井と同じく不祥事によって謹慎した王者もいる。記憶に新しいところでは、NON STYLE・井上裕介だ。

「チュートの2年後の08年に優勝したのがノンスタでした。井上は16年、運転する乗用車がタクシーと接触し、運転手に首や腰に2週間のケガを負わせましたが、事故後に逃走。過失運転致傷や道路交通法違反(救護義務違反)などの疑いで任意で事情聴取されました」(週刊誌記者)

 このとき井上は「事故を起こしたことが世間に知られたら大変になると思った」と意図的に逃走したことを認め、号泣の記者会見を開いた。謹慎はおよそ3カ月で、翌17年3月に吉本興業管轄の常設小屋であるルミネtheよしもとで復帰している。

 04年のM-1王者、アンタッチャブルにもトラブルがあった。

「最近、コンビ復活で話題になっている柴田英嗣と山崎弘也ですが、2010年に柴田は芸能活動を長期休止しています。表向きの理由は体調不良でしたが、原因は元カノとのトラブルでした。彼女が後輩芸人と恋仲になり、その後揉めて柴田が仲裁に入った。すると、元カノが警察に駆け込み『柴田に脅迫された』と訴えたのです」(前出・週刊誌記者)

 これによって柴田は事情聴取を受けている。所属するプロダクション人力舎との話し合いで、「何が真実かわからないから1回お休みしましょう」と合意。この間、元カノは柴田のDVなどを週刊誌に告発。泥沼の様相を呈したため、ダークなイメージが付いた柴田は芸能界復帰に1年、メディア復帰は4年もの時間がかかった。

 メディア復帰後の16年、再び災難に見舞われた。当時はまだ婚姻関係にあった妻の不貞が発覚したのだ。相手は、友人で歌手のファンキー加藤。ダブル不貞だった。

 M-1王者という栄誉を手に入れたキングの光と影。売れっ子には好事魔も多いようだ。

(北村ともこ)

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