「池の水ぜんぶ抜く」で発見された“ヤバいいきもの”たち

 テレビ東京のバラエティ番組「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」は、2017年1月に不定期特番としてスタートし、18年4月から月1回のレギュラー放送に昇格。文字通り、池の水を抜いてキレイにし特定外来生物を駆除するなど、池を本来の状態に戻してきた。放送の歴史を振り返ると、とんでもない生物やモノが発見されたこともあり、視聴者を驚かせている。

「17年11月26日の放送では、池に繁殖した巨大肉食魚のアリゲーターガーに悩む大阪・寝屋川市長からの依頼を受けて、俳優の的場浩司が現地へ向かいました。アリゲーターガーはワニのような細長い口に鋭い歯を持つ、危険な外来種。成長すると、体長は2メートルを超えます。的場らのメンバーは懸命な捕獲作戦を展開しましたが、残念ながら的場は時間切れ。しかし、残りのメンバーが体長1メートル10センチのアリゲーターガーの捕獲に成功しました。また、18年12月9日の放送では、東広島市の池で的場は体長1メートル25センチのアリゲーターガーと格闘の末、見事捕獲しています」(テレビ誌ライター)

 魚だけでなく、凶暴な超ド級の巨大亀の捕獲にも成功している。17年9月3日放送では、ロンドンブーツ1号2号の田村淳とともにMCを務めるココリコの田中直樹が、神奈川県座間市の池へ。池を泳いでいたカルガモ親子の親ガモが突然、水中に引き込まれたまま、浮かび上がらなかったというのだ。捜索の結果、北アメリカ原産の世界最大級の肉食淡水ガメのワニガメを捕獲。体長80センチ以上、体重30キロもある、怪獣のガメラを連想させるような巨大なカメだった。
 
 400年の歴史で初めて水を抜いたという高知城のお堀からも、とんでもない生き物が発見された。2018年9月2日放送で、俳優の寺島進が捕獲したのが中国4大家魚のひとつである巨大な「ハクレン」。成長すると体長は1メートルを超え、重量も10キロを超えるバケモノ級の淡水魚だ。

 視聴者を驚かせたのは生き物だけではない。歴史的に貴重なお宝を幾度となく発見しており、ときには“ヤバいもの”もあったようだ。

「19年12月1日の放送では、大阪・富田林市の池で拳銃のようなものが発見されました。発見したゲストの稲村亜美は『そこそこ重たい』と表現し、視聴者も本物っぽい印象を受けたと思います。警察へ預けられましたが、結局、本物ではなく、モデルガンでした。物騒な話にならなくてよかったのですが、ちょっと肩透かしを食らいましたね」(前出・テレビ誌ライター)

 今年の放送では、どんなものが出てくるか、期待が膨らむばかりだ。

(石田英明)

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