【大阪・関西万博の影響】外国人観光客の“スーツケース放置”が多発中!地元で広がる混乱と対策の行方

 開催中の大阪・関西万博の影響もあって、大阪では宿泊施設などに外国人観光客がスーツケースを放置する問題が多発しているそうだ。

 4月に大阪府内を訪れた外国人客は154万7000人で過去最多。宿泊施設の稼働率も高止まりしており、郊外の枚方市や吹田市、高槻市などにも宿泊需要が波及しているという。

 そんな中、外国人観光客が宿泊施設にスーツケースを置き去りにしたり、街角で投棄したりするケースが相次ぎ問題となっている。

「外国人観光客が利用するホテルが多い大阪・ミナミでは、大通りの隅や街角にスーツケースが放置されていることは珍しくない。大阪市内のホテルでは客室にスーツケースを放置したまま、チェックアウトする客が後を絶たず、しばらくは忘れ物として保管しなければならないため、本来ほかの目的で使う倉庫が一杯になってしまっているとか。買い物をしまくって、持ってきたスーツケースよりも大きなスーツケースに買い替えて、前のスーツケースを置いていくというパターンが多いと聞きます」(情報誌ライター)

 関西国際空港でも放置・廃棄されたスーツケースの数が2024年度は816件に上ったそうで、そんな状況を受け、大阪観光局は今年6月26日に宿泊業者を対象に、スーツケースの放置や備品の持ち出しなど、旅行者のマナーに関する緊急の実態調査に乗り出したという。

 インバウンドで儲けている人もいるのだろうが、一方でオーバーツーリズムを嘆く地元民も少なくない。今後、課題解決に向けた取り組みに期待したい。

(鈴木十朗)

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