大阪府の吉村洋文知事が3月16日、Xを更新。京都と大阪湾をつなぐ航路が再び開通したことをポストした。万博会場への不定期便の計画もあるというが…。
吉村氏は「京都と大阪湾つなぐ航路再び 『船のエレベーター』完成、万博会場へ不定期便の計画も」というタイトルの記事を添付し、「淀川大堰閘門と十三船着場が完成。これにより、大阪と京都が船で行き来できるようになる。水都大阪の舟運を強化する。観光や賑わい、移動だけでなく、いざという時の災害時にも役立つ」と期待を込めた。
1980年代、洪水を防止する目的で淀川大堰が建設され、淀川の上流と下流が分断された。しかし、淀川の河口に船の往来を可能にする淀川大関閘門が完成。閘門とは、水位差のある川や海などをつなぐ船舶用エレベーターのこと。これにより、大阪湾と京都が水上ルートでつながった。
16日には大型観光船が初めて通過。記念式典に出席した吉村氏は「万博を機に魅力発信につなげて賑わいをつくっていきたい」と述べた。4月に開幕する大阪・関西万博2025の開催期間中には会場のある夢洲と京都・伏見を結ぶ観光船の不定期便も計画されているという。
「京都と万博会場が水路でつながれば目玉となりそうです。ただ、吉村氏がXで添付した記事によると、京都から万博会場まで船だと8時間ほどかかるとか。記事のコメント欄では《片道8時間は厳しいです》《乗船時間が長過ぎて疲れてまうね》《8時間は苦痛》《朝に京都を出ても、会場についたら夕方ですがな》などと拒否反応が出ています。電車乗り換え検索サイトによると、京都の伏見駅から大阪の夢洲駅まで約1時間30分です。8時間かけて船に乗る人は、どれほどいるのでしょうか」(週刊誌記者)
確かに8時間では、万博会場に着くころにはクタクタだ。
(石田英明)