100km信号ナシ「第3の東名」開通で気を付けたい「可搬式オービス」という罠

「第3の東名」と呼ばれる愛知県内の国道23号バイパス「名豊道路」が3月8日、ついに全線開通した。

 名豊道路は、名古屋と豊橋を結ぶバイパスの総称で、最後まで未完成だった「豊川為当IC~蒲郡IC」9.1kmがこの度、ついに開通。浜松市から名古屋市内まで、約100kmにわたる立体交差化された信号なしの無料バイパスができたことで、国道1号経由だと1時間50分かかっていた豊橋-名古屋間が約1時間にまで短縮されるという。

 もっとも、いくら信号がないとはいえ「飛ばしすぎ」には注意が必要だ。名豊道路は暫定2車線のため、あくまでも最高速度は60km/h。東名や新東名などの高速道路と勘違いしてスピードを出しすぎると、無駄な罰金を払うことになる。

 愛知県警が公表したスケジュールをみると、早速8日に取締りが行われていたようだ。当日、名豊道路を走行したドライバーによると、蒲郡バイパス最後の「豊沢トンネル」付近に可搬式オービスが設置されていたという。今後は名豊道路が新たな「狩場」となりそうだ。

「実は今回開通した区間は4車線拡幅用地があるため、名古屋方向は可搬式オービスを設置しやすい。特に五井トンネル〜蒲郡IC間は下り坂になるので、速度超過には十分注意したほうがいいでしょう。渋滞の発生しやすい片側1車線から2車線になると、ここぞとばかりにアクセルを踏むドライバーもいますが、くれぐれも制限速度は厳守して下さい」(自動車ジャーナリスト)

 せっかく時間短縮が可能になったのに、違反切符にサインをしていては、余計に時間をとられることになる。制限速度遵守を心がけたい。

(ケン高田)

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