南米ペルーで11月15日から16日にかけて行われたAPEC首脳会議には、21の国と地域が参加。日本から石破茂総理も出席したが、事故渋滞のため閉幕時の集合写真の撮影を欠席するというハプニングに見舞われた。石破外交は前途多難の船出となったが、各国首脳との会談でもケチがついた。
11月17日放送の日本テレビ系「真相報道バンキシャ!」で着目したのは、中国の習近平国家主席との会談。対面した際、笑顔を見せず、目も合わせなかったことについて、VTR出演した元外交官の宮家邦彦氏は「これは非常に正しい対応だと思っていて、中国に対してはいろいろな問題が日本にはありますし、そんなニコニコするわけにもいかないわけです」として、「この面構えはいいなと思いました」と称賛した。
また、石破総理が、片手を差し出した習国家主席と両手で握手したことについては、「日本では政治家はみんな両手」「日本で片手で握手するっていうのは丁寧じゃない」と述べて、問題はないとの見識を示した。
スタジオで意見を求められた社会学者の古市憲寿氏は「所作でいえば、なんで中国と両手で握手しちゃったんでしょうね。もちろん向こうが両手だったらいいんですけど、両手で握手すると媚びてるように見られかねないので、それは誰か言ってあげれば良かったのにな、と思います」と“石破外交”を痛烈批判し、こう続けた。
「国内でも国外でも弱いリーダーと思われている。『次の総裁は誰か?』みたいな形で長期政権と思われていないので、そこの中で外交するってけっこう難しいと思うんですよね。せめて、人間的に合うとか、鉄道オタクが活かせるようなトップが見つかればいいですね」
古市氏の発言に、SNSでは《たしかに両手で握手は愚行だよね》《石破総理を下げるのに必死やね》《両手で対話を求めたらアカンのか》などと賛否分かれる形となった。
「番組では石破総理がアジア各国の首脳と握手する様子を紹介していましたが、マレーシアやベトナムのトップとは片手で握手。習国家主席の右手を両手でがっしりとつかむシーンが流れると、ワイプに映り込んだ古市氏が顔をしかめていたのが印象的でした。閉幕時の記念撮影に間に合わなかったのは、ペルーの元フジモリ大統領の墓参の帰りに事故渋滞にあったのが原因とはいえ、やはり岸田前総理と比べると、少しばかり不安の残る内容でした」(メディア誌ライター)
握手の仕方ひとつで批判にさらされるトップ外交。石破総理の挽回に期待したい。